食文化の崩壊は人間の崩壊

ふと見つけた飯屋に入ってカラアゲ定食を食べた。

　不味かった。

　びっくりの不味さであった。学校の家庭科でつかったかのような鳥のカラアゲだった。
　あれほんとうに鳥の肉か？どの鳥だ？鳩か？やけに硬かった。衣にもジューシーな感じがまるでない。冷凍食品だったのかもしれない。
　５００円くらいで提供しろよと思う。

　オレはあんなにも不味かったものを食べ終えて明日もまた生きていくのか・・・あんなのなら機械に全部調理させて、ロボットに配膳してもらって、ロボットに会計してもらう。
　そんな殺伐とした、思考能力を奪うかのような環境で食べたいね。いっそ。


　むしろ人との接触を拒むような人達にはそれが好まれるようにさえ思う。
　余計なことはいっさいしない、いっさい喋らない。決して線を越えて心の中をのぞいてこない。
　だから、飯も不味くて納得できる。


　そんな世界になったら人間終わりだなー。男と女の出会いもないのだろうよ。
　華やかさにかけるんだろうね。いろいろと。


　そうならないためにも、もう少し美味いものを提供してほいいと思います。