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くちなしの花

2010年07月20日 22:02

昨日に引き続き、「命のことば」から。

恋人に綴った手記です。

宅嶋徳光 海軍中尉 享年24歳。

昭和20年4月9日、一式陸攻機長として金華山沖で殉職



はっきりいう。

俺はお前を愛している。

しかし、俺の心の中には今ではお前よりもたいせつなものを蔵するようになった。

それは、お前のように優しい乙女の住む国のことである。

俺は、昨日、静かな黄昏の田畑の中でまだ顔もよく見えない遠くから俺たちに頭を下げてくれた子供達のいじらしさに強く胸を打たれたのである。

もしそれがお前に対する愛よりも遥かに強いものというなら、お前は怒るだろうか。

否、俺の心を理解してくれるだろう。



このあと、中尉は恋人への一遍の詩を綴ります。



俺の言葉に泣いた奴が一人

俺を恨んでいる奴が一人

ほんとうに俺を忘れないでいてくれる奴が一人

俺が死んだら白いくちなしの花を飾ってくれる奴が一人

みんな併せてたった一人・・・・・



そして手記の最後にこう綴って筆を置くのです。



俺は、遥かに俺のイマジュニアの中に住んでくれる淡い碧白のプリンセスを着たお前を思い出す。

それだけで幸福なのだ。

お前は本当に優しかった。

俺の母以外に、お前ほど俺を愛してくれた者はない。

遠い空の下で美しく生きてくれるお前を思うと、それだけで俺は胸が一杯になる。

平和に生活してくれることを望む。



学校教育で聞かされた、やりたい放題帝国軍人の悪のイメージと、あまりにもかけ離れているのが心に残ります。

ここまでして我々に日本という国を残してくれた英霊に、どうぞ感謝してください。

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