『あなたの子供・・・お幾ら万円・・・？』

『闇の子供たち-評価☆☆☆☆』

【ストーリー】
日本新聞社バンコク支局で、幼児人身売買を取材する記者、南部（江口洋介は）は、日本人の子供がタイで心臓の移植手術を受けるという情報を得る。知人に金を握らせ、臓器密売の元仲介者に接触した南部は、提供者の幼児は、生きたまま臓器をえぐり取られるという衝撃の事実を知る。取材を続ける南部は、ボランティアの少女、恵子(宮崎あおい）と知り合う。純粋すぎてすぐ感情的になる恵子に苛立つ南部だが、善悪に対する感覚が麻痺している自分を恥じてもいた。

実際の話を元に描かれているだけにリアリティーがあるが、現実はもっと凄まじいものだろう！タイ、フィリピン、インド、韓国、中国、そして南米と、いまだに取引されている『値札の付いた命』
人は自分が幸せだと、すぐ近くで苦しんでいる人を『見てみない振り』をしていまう。だが、いつも理由は『自分たちに何ができるのか？！そんな力は無い！』と。でも、できる事は必ずあるはず。一番恥ずべきことは『見てみ見ぬ振り』すること・・・。
衝撃のラストシーンに作品のメッセージが隠されている。

あなたは、この現実に向かい合えるだろうか？・・・