「白石かずこの映画手帖」　白石かずこ著

詩人である白石かずこさんによる映画の本です。

この人、詩人というのですが、言葉の選び方が変です。
でもこの本にかかげてある「ここにはよい人たちの映画が集まっている」という言葉は妙に心に染み込みます。

どんな映画を集めているのでしょうか？
「アンダーグラウンド」「サタンタンゴ」「エレンディラ」「アントニア」「百合の伝説/シモンとヴァリエ」「ベント/堕ちた饗宴」「シチリアの娼婦たち」「ナヌムの家II」「サンタ・サングレ」「百年の夢」「フリーダ・カーロ」そして、パラジャーノフの映画、アッバス・キアロスタミの映画、テオ・アンゲロブロスの映画です。

うーん、曲物ぞろいでしょ。ちなみに僕はこの連休で「サタンタンゴ」のDVDを頑張ってみています。まだDVDの1枚目です。まだまだです。

白石かずこさんの言葉の使い方は特殊で、それだからなのか、映画そのものの情報はあまりなくて、きわめて私的な映画論になっています。

上記の映画に興味がある人（タル・ベーラ、エミール・クストリッツァ、パラジャーノフ、キアロスタミ、アンゲロブロスなどの監督作品に）には、きっと得られるものがありますよ。