鰻や

まず、ビールと白焼きを注文する。
突き出しに小鉢に入った鰻の佃煮が出てくるときがある。
白焼きなど要らなかったかなと思うほどの旨さだ。

店に入ると中央に川が流れている、右に調理場とカウンター川を小さな橋で渡って入れ込みの大広間になっている。

川と言っても幅１ｍほど、長さも１５ｍほどだが流れがあって鯉が泳いでいる。

鰻の佃煮がないときは鯉の旨煮が出るが料理になる前はここで泳いでいるのだろうか。

鯉の旨煮もなかなか旨いのだが、柔らかな身の中に隠れている骨がいけない注意しないと喉に刺さる。一度これをやってしまいそれからは用心している。

川を渡って隅の川沿いの席につく、ここなら女の子を連れてきてもよさそうだと思う。

白焼きは山葵醤油で食べる、鰻の香りが楽しめるのは白焼きだ。

ビール２本目を注文、キリンラガーの大瓶やはり大瓶がいい。

やがて鰻重がでてくる、やや小さめの鰻のときは切らずに２匹並んで尻尾を２つ折りにして出てくる。
得した気分になる。

この店は１人でも女の子を連れてもよく行ったものだった。
しかしつい最近閉店してしまった。
残念なことだ。