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鏡の中のマヤ・デレン

2010年02月08日 01:15

鏡の中のマヤ・デレン

マヤ・デレンって監督・女優・ダンサーを僕は知りませんでした。

チラシには「ジャン・コクトー、リイス・ブニュエルと並び称されるアヴァンギャルド映画の女神」とあります。それはすごい!観なくっちゃ!

というわけで、渋谷シアターイメージフォーラムで見てきました。
10人くらいは入っていましたよ。

マヤ・デレンってアメリカ女性なのですが、もともと5歳の時に両親とロシア(というかウクライナキエフ)からアメリカに渡ってきて、26歳で映画「午後の網目」でデビューしたそうです。この映画も、ところどころ挿入されていますが、芸術映画としてはわかりやすく、きっと当時のアートシーンでは人々の度肝を抜いたのでしょうね。その後、奨学金を得て(映画で、ですよ)ハイチヴードゥー教の研究をし、その祝祭や暮らしを映像に残しています。

アメリカに帰ってからは、体の運動についての映画や、天体の運動とダンスを絡めた「夜の深み」を発表し、特に後者では散々に酷評されたらしく、それが堪えたのか44歳の若さで死んでます。覚せい剤もやっていたらしいから、脳出血というその死因にも覚せい剤が関連するかもしれません(覚せい剤は血管炎を起こすので、若年者の脳卒中と言ったら覚せい剤をすぐに考えなくてはいけないほどなのです)。
 死んだときに結婚していた相手は日本人で、そのこともあって、遺灰は富士山の見える日本の海に撒かれています。
 
ドキュメンタリーって、ふつう眠くなるのが多いですけど、この映画は、マヤ・デレンという女性破天荒さのせいか、初めから最後までドキドキ・うっとりしながら見ることができました。

1月中ならマヤ・デレンの作品も見れたらしいのですが・・特に「午後の網目」は見たいです。

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