新井さん、頑張れ！！今年こそ、阪神優勝！！

南国特有の青空の下で黒土にまみれる。コンバートされて２年目を迎えるホットコーナー。さらなる情熱を燃やして、左右に白球を追う。近日中に沖縄入りする新井のメニューに、特守が定期的に組み込まれていることが明らかになった。

　「昨年は（本格的に）やれていなかったしね。悔しい思いもしただろう。これから本人との相談になるが、第１、２、３クールで１回ずつは、やりたいとは思っている」

　内野部門を管理する久慈守備走塁コーチが計画を語った。新井は昨春の宜野座キャンプ中に一塁から三塁にまわったが、２００８年北京五輪後に発覚した腰椎（ようつい）疲労骨折の影響もあって、首脳陣も慎重に対処。ようやく初の特守が組まれたのは第３クールの２月１２日だった。

　だが、順調である今季はさらなる飛躍を目指すために“遠慮なし”のメニュー。第１クールから、土にまみれ守備強化を行う。

　「けがの回復具合によるが、打つだけではダメというのは本人が一番よく分かっていること」

　この日、クラブハウスで行われたスタッフ会議ではキャンプ序盤の練習メニューの確認もされた。「基礎的なものが多い。全員でノックを受けたり」（伊藤トレーニングコーチ）だが、その中でも新井だけはＭＡＸでディフェンス強化に挑む。

　真弓構想に４番という選択肢もある新井は前日２４日には「下半身の準備ができている。飛距離を求めていく」と語った。長距離砲としての潜在能力は誰もが認めるところ。攻守がそろえば、鬼に金棒だ。