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続々・社説読み比べ~天皇陛下特例会見

2009年12月18日 00:23

まだ終わらないこの事件の社説。17日は何と朝日と毎日が社説に取り上げました。


まずは朝日

(引用)

http://www.asahi.com/paper/editorial.html


天皇会見問題―政治主導をはき違えるな


 天皇陛下中国の習近平国家副主席の会見に対し、宮内庁長官が政府の方針に異議を唱えたいのなら、辞任してからにすべきなのか。

 民主党小沢一郎幹事長が「辞表を提出した後に言うべきだ」と、記者会見で羽毛田信吾宮内庁長官の行動を激しい言葉で批判した。

 政府が外国要人天皇と会見させたい場合、1カ月前までに宮内庁に申し入れるのが慣例なのに、今回は1カ月を切っていた。だから宮内庁は断ったが、平野文官長官鳩山由紀夫首相の意を受けて「日中関係の重要性にかんがみて」と重ねて要請し、実現させた。そんな経過をたどった。

 論争の焦点は、憲法である。羽毛田氏は、政府の対応は憲法に照らして問題ありとの立場だ。

 「国政に関する権能を有しない」象徴天皇の国際親善は、政治とは切り離して行われるものだ。そのために、相手国の大小や重要性で差をつけず「1カ月ルール」で対応してきた。中国は大事だからとそれを破るのでは天皇政治利用になりかねない、と訴える。

 1カ月を切れば政治利用で、それ以前ならそうではないのか。習氏の訪日自体は前から分かっていたろうし、政府の内部でもっとうまく対処できなかったのか。首をかしげたくなる点もないではない。

 それでも羽毛田氏にとって、いわば政治の横車で1カ月ルールがねじ曲げられるのは、憲法天皇のあり方にかかわる重大問題だということだろう。

 一方の小沢氏は、官僚がそのような憲法解釈をして、政府にたてつくような発言をしたことに反発した。

 小沢氏の理屈はこうだ。役人がつくった1カ月ルール金科玉条のように扱うのは馬鹿げている。役人内閣の指示や決定に異論を唱えるのは、憲法の精神や民主主義を理解していないとしか思えない――。

 政治家内閣を主導し、官僚はそれに従うというのは確かに筋は通っている。しかし、だからといって反対するなら辞表を出せと切って捨てるのは、権力者のとるべき態度として穏当を欠いていないか。

 民主党は、政府の憲法解釈のよりどころとなってきた内閣法制局長官国会で答弁できないようにする法改正を目指している。憲法解釈は政治家が決める、官僚はそれに従えばいい、という発想があるようにも見える。

 宮内庁内閣法制局はその役割として、憲法との整合性に気を配ってきた専門家だ。その意見にはまずは耳を傾ける謙虚さと冷静さがあって当然だ。

 政治主導だからと、これまでの積み重ねを無視して好きに憲法解釈をできるわけではない。まして高圧的な物言い官僚を萎縮(いしゅく)させ、黙らせるのは論外だ。はき違えてはいけない。

(引用終わり)

朝日にしては珍しい・・・民主党様なら何をしても許しちゃうわよというのが基本スタンスのこのアジペーパー、小沢の暴挙に明確に反旗を翻しています。

憲法大好き朝日にしては憲法論を避けているのが不思議。

そしてサブリミナル的に挿入されているのが「権力者のとるべき態度として」云々という部分。


小沢を権力者として認定しちゃってるじゃありませんか。


手の込んだ手法で、小沢が日本の皇帝になったことを読者にサブリミナルに刷り込むのが目的なのか・・・


そして毎日。

(引用)
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20091217k0000m070140000c.html

社説天皇会見問題 冷静な論議が必要だ


 天皇陛下と習近平・中国国家副主席の会見が通常のルールに沿わない形で行われたことが、天皇政治利用かどうかで波紋を広げている。

 会見日程を無理に押し込んだ首相官邸とそれを批判した宮内庁側との対立が野党も巻き込んだ論争に発展した。事は象徴天皇制のもとでの皇室外交にかかわる問題だ。冷静に今後の皇室外交のあり方を論議する契機にすべきだ。

 発端は、天皇陛下と外国要人の会見に1カ月以上前の申請を求めているルールを外して会見が設定されたことだ。羽毛田信吾同庁長官が「二度とあってほしくない」と批判し、民主党小沢一郎幹事長が「反対なら辞表を提出した後に言うべきだ」と応酬したことが騒動を広げた。

 小沢氏は会見で、天皇陛下と外国要人の会見は内閣の助言と承認が必要な国事行為であるとの認識も示した。憲法7条に列記された国事行為の中には「外国の大使及び公使を接受すること」との項目はあるが、外国要人との会見は明記されていない。宮内庁によると、これは「国事行為」には当たらず「公的行為」とされる。ただ、「公的行為」でも陛下の外国訪問などの場合は閣議決定が行われており、皇室外交政治との関係にはあいまいな領域があるのが現実だ。

 今回の問題の背景には、陛下と外国要人との会見の意味が国際親善にあるという本来の目的をそっちのけにした当事者間の感情的なぶつかり合いがある。

 陛下と外国要人との会見は年に100回以上にのぼるという。羽毛田長官陛下多忙ぶりと健康に配意しルールを守ろうとしたのは職務上理解できる。だが、習副主席の訪日直前に平野文官長官との電話のやりとりを詳細に明らかにし、「親善」に水をかける結果を招いたことには疑問が残る。

 それ以上に違和感を覚えるのは小沢氏の発言である。「ルールを無視していいと言っているのではない」とは言うものの、発言全体を聞けば「役人の言うことにはいっさい耳を貸さない」というふうに聞こえる。高飛車な姿勢と「政治主導」とは別物であることを認識してほしい。

 「陛下に聞けば『会いましょう』とおっしゃると思う」との発言も軽率だ。陛下の意思を都合のいいように忖度(そんたく)したと受け取られかねないような発言は慎むべきだ。

 鳩山政権自民党政権時代につくられた「政と官」のルールの見直しに取り組もうとしている。今回問題になった「1カ月ルール」についても、見直すべき点があるのかどうかも含め新政権の手で検討する必要があるだろう。

(引用終わり)

一読して意味不明、再読して尚首を傾げる玉虫色主張ですな。いや、わしには何が主張なのか分かりません。この社説に関して、朝日の言いたいことは分かる。でも毎日のこれは、何かを提案しているようで実は独り言のように聞こえる不思議な文章です。


今回の事件で、皆様小沢の正体を良~く見ていただけましたね。


覚えておいてください。あれは単なる権力欲の塊です。

愛国心のかけらもない。


天皇陛下に対しあの不遜ぶり。



逆賊として引き立て、打ち首獄門が相当の刑でしょう。

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