旧友に会う

ずいぶん涼しくなってきた。

去年の秋は、いつまでも暑かった印象があるけど、今年は、どんどん涼しくなってきている気がする。
昼間は暑いが…。

20日は、飲みに行ってきた。
でも、俺に予定が入ってしまい、短い時間しか、話せなかった。


20日は、小学校時代の友達、M君、W君に会った。
久しぶりだった。

M君がどんな格好で、登場するのか、楽しみだった。
変なサングラスをかけて、登場したときもあった。

今回は、どんな格好でくるか？？？
予測はつかない。

渋谷駅に午後8時に待ち合わせ。
時間通りに行くと、すぐにM君から電話がきた。

「今、どこ？」
M君が話した。

それにしても、いきなり話さないでくれ。
「もしもし」とか名前ぐらい言ってくれ。
声ですぐわかるが…。

さらに、俺が答える前に、

「あーいたいた」
とM君は言った。
そして、ツーツーツー。

結局、俺は、一言も話さずに終わった。


ガニ股でおでこをテカテカ光らせて、身長155cmの男が歩いて来た。
なんだ、このオーラは…。

混んでいる渋谷駅ですぐにわかる。。。

大きいカバンを持ち、ガニ股で歩く、身長155cmの男。
目立ち過ぎ。。。

身長が低くて、ガニ股なので、
チャプリン○○と言われていた時もあった。

確かに、チャプリンに似ている。。。


W君がどこにいるのか分からないのに、M君だけ、すごーくよくわかる。

おでこがテカテカ光り、目がキラキラしている。
そして、デカイカバン。

俺は当然の質問をした。
「今日、仕事だったの？」

M君は、
「眼科に行っただけ。」
と答える。

「そのカバンに何が入っているの？」
俺は聞いた。

M君は、答えた。
「本だね」

読書家のM君だ。本を大量に持ち歩く。
でも、読むのが遅いので、半年ぐらい同じ本が入っているのだが…。



中学生のときから、M君は、カバンにたくさん本を入れて持ち歩く。

中学生のとき、昼休みに廊下でM君と話していた。

周りの人たちは、救急車が来た、と言って、騒いでいた。
○○が救急車で運ばれたらしい。
○○は、学校で俺達の学年で一番ワルかった人。
つまり、俺達の学年の不良のボスみたいな感じ。
身長も180cmぐらいあった。


俺とM君は、関係ないので、話していた。

突然、校内放送で、
「1年9組の●●、大至急、職員室に来るように」
なんか、かなりまずい雰囲気だった。
●●はM君の名前。

「なんかしたの？」
M君に訊いた。

M君は、
「いやー、だって、今、話してただけじゃない」

確かにそうだ。

M君は職員室に行った。
「お前、何したんだ？」
先生たちが、M君に訊く。

M君は、？？？となりながら、
「廊下で話していただけです」

先生が言った。
「○○の足が折れたらしい」

M君は、「？？？」だった。

○○が、「Mに足を骨折させられた。」
と言ったそうだ。

だから、先生は、当時、身長150cmのM君が、身長180cmの○○の足の骨を、けんかして、骨折させたと思っていた。

しかし、M君は、ずっと俺と話していただけだ。
M君は、？？？になった。
なんで、骨折する？？？

M君は、4時間目が始まる前に、その不良と、モメていた。
M君がカバンを教室の後ろに置いていたので、不良が、邪魔だからどけろ、と言った。

で、M君が、自分の机の横にカバンを置いた。
もっと邪魔な場所だった。

確かに、邪魔だった。
デカイカバンが置いてあるのだ。

で、不良がM君のカバンが邪魔だったので、
昼休みに、M君が俺と廊下で話している時に思いっきり蹴った。
そして、骨折。。。
実際には、骨にヒビが入っただけだったが…。

たくさん本が入っているデカイカバンを思いっきり蹴ったのだ。
確かに、骨折する。
不良は、体育の時に使うジャージが入っていると思ったらしい。

身長150cmなのに、180cmの不良を骨折させた男。
M君。

M君は、ただものではないと、みんな思った。




W君とM君は、幼稚園から中学まで、ずっと一緒だった。
家も近く、お母さんたちも仲が良かった。
そして、W君とM君の弟も仲が良い。

2人は、親友と言うよりも、家族みたいなもの。
ただ、ベタベタしていたり、いつも学校で一緒にいるようなことはなかったが…。

W君と俺も仲が良かった。
だから、3人で飲めば、昔話で盛り上がる。
でも、話題の中心は、M君の過去。

いろんな話をした。

(長くなってしまったので、続きは次回に書きます)