心の傷

少し前の事ですが、ある人が言った一言で、凄く傷ついた事があります。

その人にとっては悪気は無く、何気なしに言った一言なのでしょうが、その言葉はナイフのように突き刺さり、私の心を傷つけました。

でもその時、以前に私も同じような言葉を、ある人に言った事に気がつきました。
ちょうど立場は逆になりますが、同じような状況でした。

その人も、自分と同じように深く傷ついたに違いないと思うと、本当に後悔し、申し訳ないと思いました。

人というのは、その人と同じ状況に置かれて初めて、その人の気持ちや、どれだけ、その人の事を傷つけたのかが解るのだと、改めて思いました。

普段から私は、出来る事なら誰も傷つけたくないと思って生きています。

それも結局は、自分の為なのでしょうが…

ただ、それでも沢山の人を傷つけているのだと思います。

人は、望むと望まないとに関わらず、人を傷つけながら生きているのでしょうね。
これからも私は、多くの人を傷つけ、傷つきながら生きて行くのだと思います。

ただ、過ちに気付いた時は、それを認め反省し、素直に謝れる自分で在りたいと心からそう思います。

わざと人を傷つけたり、傷つけているのが解っていながら、何も感じない人間にだけは、なりたくありませんから…

人は傷つけた数と同じだけ、自分も傷つくのかも知れませんね。

そして、心に傷が増える度、その分、人は優しくなる事が出来る…

そう私は思います。