- 名前
- amu
- 性別
- ♂
- 年齢
- 75歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 特になし
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津嶋和句集
2009年09月05日 06:48
俳句を少しかじっているので、句集が送られて来ることがあります。
そして、今回は『津嶋和句集』が送られてきました。
作者の津嶋さんは、以前同じ句会で勉強をした仲です。その縁で送ってこられたのだと思います。
1993年の句から2009年春までの句。
その中から、
棒鱈やバケツの中に突っ込まれ
誰が為に引く寒紅か夢の中
近道をみな知りつくし卒業す
花びらの重なるところ避けて行く
地球儀を回せば春の波こぼる
薄氷や遺書の書き方教へらる
枯葦や一途なるもの折れやすき
菜を間引く婆の眼光確かなり
総身に月光を浴ぶ捨案山子
文具屋の看板が好き軒燕
ゐのこづち自説を曲げぬ人に付く
体内の閂はづれ春ねむたし
わたくしとコスモス揺れる風の中
そして、津嶋さんのエッセイも収録されている。
彼女の映画好き読書好きが反映されている。
映画や本好きの自分には楽しいエッセイである。
津嶋さんは、今年79歳。少女時代の映画の話だから、自分には遥か昔のことである。しかし、その話は面白い。名宝劇場や八重垣劇場のことや「天井桟敷の人々」「望郷」「オーケストラの少女」「にんじん」「マダムと女房」などなど、とても楽しい。
津嶋和句集
2009年9月8日 発行
葦工房
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