同棲

彼女の門限は午後９時

一人暮らしのアパートに毎日午後９時定期電話が

クラブの飲み会など、事前に遅くなる時は言わないと
居ないと翌日には部屋に親がくるような生活だった。
（一年の時、部室に親が怒鳴り込んできて、ビックリ）

１０月６日、少し肌寒くなった季節に
１０時に待ち合わせて、居酒屋に
近くの多摩川で一夜を過ごし、初めてのキス

１１月に入ると彼女の部屋で食事をするようになり

仕事が終わると彼女の部屋に行く、通い同棲が始まった。
卒業まで、クラブの誰も知らない隠密行動

卒業式までの日数を数えながら
ラジオから「サントリー、サウンドマーケット」を一緒に聞く日々

近くの銭湯に一緒に行って、帰って呑むビールが美味しかった。

信じられないと思うけど
一緒に抱き合って寝ながら、最後の一線を越えたのは
４年の夏だった。

期限付きの恋愛、どこかで痩せ我慢をして
彼女を実家に帰そうとする想いがあったのかも。