Into The Wild

見ました、何か俺も似たような事してた気がします。

人間どうしのしがらみに囲まれるのが嫌で、全てを捨てて、旅をする青年。本当に存在した青年で、色々な人から愛され、本当の家族より愛してくれて、それでも、アラスカへと向かい、大自然の中で生き、そして最後には死んでしまう。

文明や、人々とのつながりにうんざりしたって言うけど、ただただ親から逃げ出したかっただけだったと思う。何不自由なく、裕福な家庭で、欲しい物は何でも手に入ったけど、本当に欲しかった愛情は手に入らなかった。彼自身、人が嫌いなわけではなく、旅の途中で出会う人達と家族当然の付き合いをし、ともに過ごし、中には本当の家族になろうとしてくれた人達も居た。本当は、それだけで良かったんだと思う。満たされていたんだと思う。だけど、それと同時に人の醜いところも見てしまい、きっと確かめたくなったんだと思う、人との繫がりの無い世界を、本当の孤独というものを、そして自分の、人の力を試してみたかったんだろう。

俺も時々、全てを捨てて、どこかへ行ってみたいと思う。別にサバイバルをしたいわけじゃない。俺を知らないどこかへ行って、思い込みでも、うわべだけじゃない俺を試してみたいって思うことがある。1人でアメリカへも行った俺だけど、全て、親に甘え、友達に甘え、結局全然ダメなんだと思う。そんなの、贅沢なんだとも思う、そしてそれが、命の値段なのだとも思った。