男湯デビュー

　私がアルバイトしている温泉んとこは、電子キーを使用している。

　ピット当てるだけで、清算とか、ロッカーの施錠とかが出来ちゃう優れもの。

　　　　しかし…
　どんなに優秀なキーでも、使う人間がおばかだと、間抜けな事件が起こる。
　
　よくあるのが、「キーがない！！」

　昨日、お客様で、「キーがない！！」と騒がれたのはお二人様。

　一人は、長そでのセーターをきた拍子にキーが上へずり上がってしまってただけ。
　　　　　　腕をお確かめください。
　　　　　といっても聞きはしない。

　さすが、おば様。自分の正しさを主張して譲らず、腕を確かめさせてくれないから、2時間もスタッフが走り回っていた。

　んで、もう一人。

　キーがない！！マサージ受けたときはずしたっきり！！
　って、騒いでた。

　　　　　いや、あのぉ…
　ポニーテールの根っこに　キーついてますが…
　
　そして、また、多いのは
「鍵、ロッカーん中に入れたまま閉めこんじゃった！！」
　というお客様。
　女性湯なら、「あいよ！！」っていけるけれど、昨日いらっしゃったのは「男性」

　こうゆうとき、スタッフを呼ぶのが正しいが、お客様に
　「すぐ男性スタッフが参りますので」
　
　と待ってもらおうとしたのに、ちっとも聞かない…　マジ切れ状態で
　「いや、マスターキーであけてくれりゃぁ良いねん。ガキいるから、待っとられん！！」

　しかたなく…しかたなく…
行きました。男風呂へ。

　うーん。みなさん、私が入った瞬間、必死で隠していらっしゃった…

　はいりたくてはいってるわけじゃないのよぉぉ！！　文句はこの親父に言うてよぉぉぉ！！

　と心の中で言い訳して、ました。

　そして、ロッカーを空けたら、出てきたのは、　　　　　　お子様…
　ぼく、こんなかに入れちゃう!!といってやって見せたそうな。

　そりゃ、まっとられんよなぁ…

ガキには
　はいるな！！！！！！
　と力いっぱいしかっておいた。