どきどき・・・

誰かに話をしたくても話せないし、俺の胸の中での彼女はどんどん膨らんでいきました。
彼女を送り届けた後の空のナビシート　俺は家につくまでこの十数年味わったことの無い
なんとも切ない感じ　そう、10代　20代の頃にはあった胸の締め付けられるような感じ。
久しく忘れていました。
次の日からの俺はなんだか夢の中で仕事をしているような妙な気分で
あまり仕事が手につきません　彼女が近くに来ただけでドキドキする。
しかし、そのことを彼女や周囲に悟られるわけには行かず、妙なテンションのまま
何日も過ぎていきました。
俺、自分を抑えることだけで精一杯
ほかの事に打ち込んでみたり　とにかく気を紛らわせようと普段やらないようなことまで始めました。
勘のいい人には　あれ？　って思われたことでしょう。
ようやく気持ちの高ぶりも抑えられてきた頃　世の中はクリスマスムードに包まれています。
そんなときに、運の良いことに？どうしても、彼女と横浜に行かなければならないことになりました
まぁ　仕事の一環だから・・・・と思っていたのですが・・・・・
横浜は天気もよく、予定よりかなり早くついた俺たちは時間があったので
ランドマークタワーの展望台へ。
げ、俺　景色が見えない　だめだ気がつけば他が見えなくなっています。彼女だけ。
どうしよう。
まずい、ばれたら大変だ、俺は溢れそうになる気持ちを必死になってを押さえ込む、
周りにはきれいに飾り付けられたクリスマスツリーや、美しい電飾など　普通に見れば
見ているだけで楽しめそうなものだらけ。。。。
しかし、気持ちを抑えることに必死な俺は、何も目に入らない
若い頃だったら　がむしゃらに突っ走って行ったことでしょう。
彼女と居るのが楽しい。まずいです。