涙のバレンタインデー・・・

明日はバレンタインデーですね。

あま～いチョコにほろ苦い切ない気持ちを託して世の恋する乙女たちは、明日の決戦に挑むのですね。

もう、この年になるとないな～。

でも、すごく切ないバレンタインデーの思い出があるな～。

まだ、２２、３歳のころだったでしょうか。。。

当時勤めていた病院のDrに恋していた私。。。

１４歳も年上の彼にどうしようもなく恋焦がれていました。

とっても大人でいつも優しかったので、ファンもたっくさんいました。

ちょうど、今頃のころ、突然そのDrが他の病院に異動することになってしまいました。

ショックでした。

泣いても泣いてもなき足りないくらい。。。

送別会があり、出席したのですが、顔を見るたび涙が。。。

ツーショットの写真を記念にとってもらいましたが、涙で目が真っ赤。

もちろん、告白はしていませんでした。

でも、気持ちは治まらず、バレンタインデーに託すことを同僚から強く押されて。。。。

同僚のセッティングで食事に行くことに。。。

横浜の夜景の見えるレストランでした。

途中、同僚はトイレに行くといったまま、フェードアウトしてしまい、そのDrと二人きりになってしまいました。

もう、舞い上がってしまい、、、何を話したかもわからない。。。

しばらくして、「送っていくよ」と車で送ってもらうことに・・・。

無言のまま、車はどんどん自分の家に向かっていきました。

いつ、自分の気持ちを伝えるか。。。ずーっとうつむいたままでした。

すきですってのど元まで来てるのにいえない、もどかしさ。。。

そうしているうちに自宅の前に。。。

「ついちゃったよ。」そう、Drはいいました。

「今日はたのしかったよ。ありがとう。」っていって、そっと手を握ってくれました。

私の気持ちを察しての優しさだったのでしょう。ドキドキしてうれしくて、でも、切なくて泣いてしまいました。

「私、先生のことほんとに好きです、、でも、先生迷惑ですよね・・・」

とうとう、いっちゃいました。

「わかってたよ、、ずーっと。でも、○○ちゃんとは１４も年が違うから、、、やっぱりだめだよ。。このまま、何もないほうがいいよ。
辛くなるよきっと。まだ、若いんだから、これから、もっと、いい人が見つかるよ」

そういいました。

心の中では「年なんてどうでもいいの！」って叫んでたけど、首を横に振ることしかできませんでした。

でも、彼はいいました。

「今度、お見合いするんだ、、、きっと、結婚することになる、実家のこともあるから。。。」

「○○ちゃんのことはとってもすきだよ。でも、どうにもならないこともあるんだ、、だから、このまま、楽しい思い出のままにしとこう」

そういって抱きしめてくれました。

その優しさがとってもそのときの私には辛かった・・・。

いっそのこと、嫌いっていってくれたら、どんなに諦めがつくことか。

でも、さよならをいいたいんだって思いました。

「困らせてごめんなさい、わかりました。大丈夫です。でも、ほんとに今日はうれしかったです。ありがとうございました」

そう、いって、車から降りました。

あふれてくる涙を必死にこらえて。チョコは渡さず帰りました。。

あれから、もう、１５～６年経ちます。

あの時お見合いした方と幸せに暮らしていらっしゃるのでしょうか。。。

わかりしころのほろ苦いバレンタインデーの思い出です。