- 名前
- カオル
- 性別
- ♀
- 年齢
- 41歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- 流れに抗わぬまま ただ惰性に溺れ 人生に揺蕩う 眠れぬ宵に 現の伽を想い 閨所に独り...
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電網恋愛論02
2007年12月23日 11:51
一般的に恋愛といえば、勿論男女間の問題である。ところがネット社会に於いては、男女以外に、ネカマという性別が存在している。そして厄介なことに、彼らは大抵本来とは異なる性別で――ネカマは女性として、ネナベは男性として――認識される。
このため、通常は男女間に生ずる関係であるのに、ネット上では別の組み合わせが起こってしまう。組み合わせを列挙すると、
|法濬
男×ネカマ
女×ネナベ
っ法潺優淵
ソ×ネカマ
Ε優マ×ネナベ
の六通りだ。
,脇辰北簑蠅覆ぁネットでの関係から直接の出会いに踏み込んだときに、それまでのイメージと現実とのギャップはあるかもしれないが、そんなものはネットを介さなくても起きることだ。
では↓の場合はどうか。ここでは左方から右方への片思いが生じうる。たとえ相手がネカマであっても、異性であると信じていられる間は、恋愛対象になったとて何ら不思議ではない。しかしここで、ある疑問が浮かぶ。
△領磴嚢佑┐討澆茲ΑC棒のタロウくんとネカマのハナコさんがいたとする。タロウくんがハナコさんに恋をしてしまったら、どういうことになるのか。
タロウくんはハナコさんが女性だと思っている。ハナコというのがHNだとしても、ハナコさんと呼ばれうる何者かの存在は疑いもしない。しかしハナコさんの中の人は男性である。そしてタロウくんが想像するハナコさんという女性は、どこにも存在しない。
無論両人ともヘテロセクシュアルである。ハナコさんは男性を口説くつもりで女性としてタロウくんに接したのではなく、ただ誰かをからかおうとして、たまたま出逢ったタロウくんを、丁寧に繊細に残酷に魅惑的に捕らえたのだ。
このとき、タロウくんは一体誰に、何に恋をしているのだろうか。決して届かぬ誰かに寄せる思いは、どういうものなのだろうか。
タロウくんは、ハナコさんの中の人に恋をしているのか。否。タロウくんにそのつもりがなくとも、中の人は男性である。タロウくんの意中の人は、あくまでハナコさんという女性だ。
では、中の人のアニマに恋をしたと考えられるだろうか。否。例えばハナコさんが性転換すればいいのかといえば、決してそうではないだろう。それに、ハナコさんはその中の人の深層心理でも何でもなく、作りこまれたただのキャラクターかもしれない。
キャラクターということなら、アニメやゲームのキャラクターに対する、おたく的な愛情であろうか。否。彼らはその対象が虚構のキャラクターであることを承知の上で、それを愛でる。対してタロウくんは、ハナコさんの実在を疑っていない。
ではアイドルに熱をあげるようなものだろうか。否。アイドルに対しては一方的の高揚だが、タロウくんが期待するのはハナコさんとの相思相愛だ。だが悲しいかな、アイドルはその恋の成就がどんなに困難であろうと確かに実在する人間なのに、ハナコさんはどこにも居ない。
あるいは、あまり一般的な言葉ではないが、脳内彼女――脳内の、想像上の、妄想の恋人――のようなものだろうか。否。脳内彼女は、想像にしか居ないことを知りながら脳内に創造する。タロウくんは互いに交わした言葉と想像でしかハナコさんを知らないが、現に生きたハナコさんと言葉を交わしている。だがこれは、当たらずとも遠からずという気がする。悲劇は、タロウくんがハナコさんの存在を疑わぬが故に。
そもそもネカマやサクラといった手合いが何故これほど蔓延っていられるかというと、思い込みによるところが大きいだろう。
ネカマが自ら本来の性別を告白したり、何かのミスで疑いを持たれるまで、相手が異性であるという前提が覆ることはないかもしれない。どうせなら女の子とお喋りしたい、という男性の願望がそうさせるのだろうか。
そしてその思い込みに理想が重なってしまったとき、その想いは、何かを踏み外す。
ネットでのコミュニケーションに於ける問題の一つは、情報量の不足だ。チャットやメール、つまり文字のみの交換で相手を判断するのは、非常に困難である。
髪型がこうで身長体重がこれくらいで云々と、どんなに詳細に語ったところで、本物には届かない。百聞は一見に如かずとはよく言ったものだ。見た目で人を判断してはいけないなどとはよく言われるが、見た目だけで観えることがどれほどあることか。髪型、顔立ち、表情、体格、身長、立ち居振る舞い、細かな仕草、服のセンス、等々。ネットでは何もわからない。
わからないけれど、それでも相手がどんな人かと考えるとき、その空白を埋めるのは想像力だ。そして時として、そこには恐らく、こんな人だったらいいのにな、という理想や希望的観測が混ざる。相手の情報が少なければ少ないほど、想像は思いのままだ。そして交流を続けるうちに、会話を重ねるうちに想像通りの人であるという要素を見つけようものなら、その想像はより強固になり、相手に理想を重ねていってしまうだろう。見たいものを見ようとしてしまうのは、人の性だ。
わずかな情報という骨格を想像力という肉体が纏い、そこに理想という血が通うのだ。誰が好意を抱かずにいられようか。
こうして人は、それが存在しないということに気がつかないでいられれば、幻想にさえ恋をする。
相手がネカマであれ何であれ。恐らくは、よくできたAI等でも――たとえそれが人間ですらなくても、異性であると、人間であると信じるに足るものでありさえすれば――
そしてこれは決して、ネカマがいるせいで起きてしまう問題というわけではないのだ。
きキΔ砲弔い討發かしな感情の動きを想定できるが、しかしそれはまた別の機会を持とう。本論の主題はネカマではなくネット恋愛に関してである。この先を語るには、これまでのところでも十分だ。
このデジログへのコメント
ふむ…ネット上でも堂々と…男×男…女×女…の友情や愛情が飛び交う…イヤん♪…ニュ~ハ~フは綺麗にゃ♪
遊びに来てくれてありがとう!
近頃 時間早いね! 仕事の時間変わったのかな? ちなみに思い出の曲は?
ちょび休憩♪足跡できたよぉ~初めまして~♪凄い分析?だなぁ~♪楽しめたよ~♪さて仕事頑張るぞぉ~♪
一句献上
想像の恋はミミズか返り花
どんなに真実を語ろうとも所詮虚構の世界。
だからこそ相手に夢を見てしまう。傷は浅いか深いのか?
中国で、ネットで知り合った女性に会いに行ったら写真と違ってショックで自殺した十代男性がいたそうな。
んんん…
これは気ィ入れて読まんとトレースできんなぁ~
今夜は酔っぱらってるから、後でネ(笑)
MLのオフ会で会うと描いたイメージと異なる人って多いけど…
文章と見た目。んー… 難しすぎるぅ~
プロのコラムニストのように上手な文章ですね^^
事実と真実の違いを良く表せていると思います!
自分の好きなように楽しむのがいいね。
この足跡もコメントも、全部システムの自動生成だったりしてね。
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