ふるさとに帰る

目的地に向かって歩き出す
一緒に居ようねと言ったのに

　一緒に歩いていた人が
居ないどうしたのだろうか
歩く足を止めたから

　その場で立ちすくむ
見ると同じような人たちで集まっている
気が合いそうにないから

　まだ先に進もうと
歩き出す
そろそろ疲れてきたけれど

　最初から一緒に歩いていた人たちが
居なくなる
人も何だか少なくなっている

　あちこちでグループが出来ている

　あの山を越えれば

　湖がある

　そしてそこに流れる川も

　だんだんと思い出してきた

　そこは私の故郷

　帰ってきたんだやっと今

　ああ懐かしい声がする

　懐かしい顔がある

　「ただいま」「おかえり」

　出迎えてくれる人たち

　何も言わなくてもわかるよ

　ああ幸せだと感じるとき

　今故郷に帰ってこれたのだと

　実感して魂が震えるそして喜ぶ