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once ダブリンの街角で

2007年11月12日 08:46

once ダブリンの街角で

土曜日に渋谷シネ・アミューズで観てきました。シネ・アミューズって変換しようとしたら「死ねアミューズ」になったんですけど、この映画館スクリーンが小さいし、座席がやたら近接していて、前に人の頭で画面が4分の1から3分の1は隠れてしまって字幕なんか読めないんですけど!これで、アングラ映画なら納得するけど、アメリカで流行った映画をやるのはどうかな?犯罪的でしょ?
 見ようと思っていたら金曜日の朝日だか読売新聞に映画評が載ってしまって、1時間前なのに整理番号が「75」!!えーって驚きました。満員で始まりました。たった97分の映画ですが、なかなかうまい進行で、よかったです。僕は、恋人が愛を語ったりする映画はだめで、特に「誰か助けてください」みたいなお涙ものは大嫌いなんですが、この映画は、恋がはじまりそうで・・・・。とにかく、音楽で出会い、友情を育んだ二人の男女の姿が、放り出すように描いてあって好感が持てます。意味のないセックスシーンもなくて、その点でも商業主義の映画ではありません。
 ダブリン街角ギターを弾いて金を稼いでいる男(歌手のグレン・ハンサードが熱演)は昼間は人気歌手の歌を歌っているが、夜は自分の書いた曲を歌っている。そんな彼のところへ、歩きながら花を売っている女性チェコからやってきたと自己紹介。マルケタ・イルグロヴァというチェコ女優)がやってくる。彼女は彼の曲が気に入ったようだ。
 男は歌の仕事を終えると父親の掃除機修理屋に同居しているが、今でも数年前に分かれた女性のことを思っては、曲をつくっている。
 次の日、昨日の女性掃除機を引きずってやってくる(!)。彼はあきれながらも彼女につきあい、掃除機を引きずりながら、彼女ピアノを弾かせてもらっている楽器屋により彼女ピアノを聴くうち、いつしか二人で彼の曲を演奏し始める。
 で、次の機会に彼が彼女の家を訪れると、小さな娘とチェコから一緒に来た母親の貧しい共同生活。
 彼は仲間を集め、金を出してスタジオを借り、彼女ピアノで自分の曲を録音し、CDを出してロンドンに行こうとする(銀行融資の場面が笑えます)。
 録音は進み、いよいよCDが出来た。彼は彼女に「いっしょにロンドンに行こう」というのだが、彼女の答えは「お母さんを連れて行っていいの?」・・・・・。

 淡々とすすむ場面とバラードのようなメロディ、報われない恋を歌う詩。確かに、サンダンス映画祭向きの映画です(ってすごく暴力的でも、その物語性や映画の文法の秀逸性などがあればいいのですが)。ただし、何か心に残るかというと、うーん、そんなにっていう感じ。
 カップルで見るにはいい映画化もね。

このデジログへのコメント

  • ユウ 2007年11月12日 11:47

    試写で観ました♪なんてことないけど、優しい小品ですね。音楽が耳に残り、今目覚し曲です。

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