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今晩のオランダ、イギリスのテレビ (2)

2008年08月21日 08:51

今晩のオランダ、イギリスのテレビ (2)

3)   重い話題の後、家人が見ようとチャンネルを変えて観た4回シリーズの1と2だ。 典型的アメリカものではあるがこれを見ていて何年も前にみたフランス映画アメリ(2001)、LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN、MELIE、AMELIE FROM MONTMARTREを明らかに下敷きにしていると感じた。 話は違うのだがトーンがそっくりなのだ。 ウイットが効いていてあちこちで大笑いした。先行作がなければこれは生まれていなかったにちがいない。

4)   毎日退屈なオリンピック報道が続く中、とりわけ今日のテレビ中国の作られた国民的英雄で100mハードルの選手が足を痛め途中で欠場したのが大ニュースとなり記者会見関係者が泣き崩れるという姿を見せられた後、国民がこの選手に卑怯者との怒りを挙げていると聞き、恐ろしい国だとの印象をもった。 なんとも感情操作がいろいろなレベルで起こりそのエネルギーベクトルも想像できない質と量をもつものだと実感した。 

昨日観たドキュメンタリーでは現在中国各地にある繊維製品、とくにジーンズ工場で働く、その職を確保するために年齢を偽って13歳で働き始める400人ほどの少女達を何ヶ月に渉って、カメラは元地方警察署長から起業しそのジーンズ工場経営者となり遮二無に共産党一党独裁下の資本主義のなかで利潤を追う姿とその言動をともにカメラで追っていた。 地方の貧困農村から出てきて親に給料を送金し家庭の収入とする構図は数日前にみた、北京で成功している大料亭での従業員ドキュメントとも共通する。 そこで見られるのは悲しいばかりの過酷な労働条件と必死の中国社会なのだ。

それに変わって今日の南京師範学校における大学生ドキュメンタリーは幾分か趣を変えたものだった。 学生4万人のキャンパス中国では珍しくないそうで人数はともかくも師範学校テクノクラートの超エリート養成場ではないものの中国共産党プロパガンダマシーンとして将来国の重要な教育に携わる人員養成機関であり日本の教育大学と比べるとその違いは明らかだ。  細部まで共産党の目が行き届き党の方針を疑わなく講義中に異議は勿論、疑義、質問をも挙げない学生達は既に目上、教師の言を疑わぬように形作られた存在でしかない。 勿論、若い学生達には党の教育部の委員の情報宣伝が理にかなわないものとは理解している向きもあるものの自分達の将来のことは見えており、体制のなかでそのジレンマの結果として大教室では居眠りするものが半数以上という情景も写されるのだがサイレントマジョリティーの居眠りでは一党独裁の礎はびくともしない。 しかし、明らかに貧困農村から町に出てきて働く娘達とは階級が違うのが明らかに見える。 ここでは身なりや持ち物、友好関係では現代の西欧若者に近いような印象を受けるが教育のなかで既に擦り込まれた愛国心を示す英語の授業の中で中国女性欧米女性に比べて如何に優れた資質をもつか、というような例で、男尊女卑を受け入れる柔軟で家庭内での幸福をもっとも享受する存在である、という大学教師の言とは信じがたい件を学生達が黙々とノートに記す場面でもある。

この英語で語られる授業の内容は世界中のどこの大学でそれを講義してもまともに受け取られないのは明白で笑いものにすらなるものだが、ここではそれは教師の言であるからまともであり、多分この説にチャレンジするものには無茶苦茶な論がとめどなくまわりから飛び交い反論するものにはその論の馬鹿さとしつこさの加減にうんざりして撤退するだろうといった状況が想像される。 中国の思想、体制は世界のどの国からチャレンジをうけても勝利する、ということの実践が常に行われているのだ。 この何年かの中国資本主義の中で溢れる物質文化を享受してきた若い世代は一部が共産党幹部となり出世するものを除いて資本主義が更に進み。大勢は拝金主義西洋、とくにアメリカに流れるようになるに違いない。 だから、背反するジレンマを抱えた共産党は一層の思想教育を加えて愛国心を煽ることとなる。 

そんな中でオリンピック国威発揚の場でありこの30年以上メダル確保のために国が投資してきた結果が今回のメダル数であるのだから世界でも比べられないほどの投資の規模からして今の結果は不思議でもなんでもない。 そして欠場した選手に対する同情は全くなく、自分とその個人が属する国を裏切ったものとしてリンチもしかねない今日の反応となるのだ。

奇妙に映るのは昔に比べて比較にならないほど物質的には豊かに見える学生生活の中で旧態依然の現在をみることだ。 私はほぼ30年前に中国旅行し、まだ外国人の宿泊するホテルがあまりなかった頃、北京では欧米から増える観光客のために我々にはホテルが割り当てられずに北京大学外国人寄宿舎がそれに代わって割り当てられた。 そこでは旧ソ連式の寄宿舎であり1,2泊とはいえ色彩のない古いみすぼらしい思いをしたものだ。 それから移動して西安でも軍の駐屯地の一部が寄宿舎となり華やかなものが少しもないところで色彩のない人々をみた。 その印象を持ち現代の若者大学生活をみるときに変わったのはキャンパスと学生の外見だけだ。 実際に30年前訪れた北京の体育大学で我々に演技を披露した驚くべき質の学生達は当時中国は国際オリンピック連盟にさえ加入していなかったものの10年先を見越しての投資が開始された例であり、そこでは教師たちは体操では中国は世界を制すと豪語していたのが演技を観た後それを疑う理由はないようにも思われたし現にこの何回かのオリンピックでそのとおりになっている。 

ドキュメントの中でこの学生達が集団旅行チベットにいく場面があった。 すし詰めの列車チベットに入り雪の山中を車で移動するときにその列を追い越して移動する中国軍の軍備、トラックのために雪の中で止められ学生達は外に出て兵士に敬礼し激励する。 そして着いたチベットの寺では中で香を焚いて三顧の礼をし、現代的な繁華街カラオケ店でモニターを覗きながら国威発揚の愛国歌を斉唱するのだがここでも奇妙に見えるのはこれが戦前戦中の日本の学生を思わせることだ。 

このオリンピック期間に各国のテレビで紹介される中国特集の中でオリンピックの有無を言わさぬ情報量におとらずこのような興味ある現代中国の姿を多角的に見て中国政府が如何に外国のメディアに神経を尖らせているかについて理解ができるのであり、いまではそろそろこちらのメディア情報は「北京以後」の中国についてに移っているようでもある。

5)   グルジアロシア問題を検討するためにNATO関係国が集まっている。 アメリカ国務長官である黒人女性ロシアの行為を非難し共和党の次期大統領候補が自分のベトナム戦争で経験したことをもってそこに加わり停戦調停に大きく先手を打ったフランス大統領ドイツ首相に遅れをとったと記者から詰問されて若そうに見えるイギリス外務大臣は遅れではない、策を練っており行動のためにはバルト三国jやポーランド視野に入れた体制が必要で冷戦を実行に移すべくの準備段階に入っているという。 ヨーロッパの世界外交のなかでイギリスフランスドイツに遅れをとっている感は否めない。

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