【お題日記】初めて二人きりになった瞬間

第1章　初々しい二人
春の柔らかな陽光が差し込む教室。桜の花びらがひらひらと舞い、若葉が芽吹く季節。卒業を目前に控え、卒業旅行の計画で盛り上がっていた。

「ねえ、〇〇、卒業旅行はどこにする？」

いつも明るいクラスのムードメーカーであるゆいなが、隣の席の優斗（ゆうと）に話しかけた。優斗は少し照れながら、

「まだ、よくわかんないや。どこでもいいよ」

と答える。優斗はゆいなのことが好きだった。いつも笑顔で周囲を明るくしてくれるゆいなの姿に、いつしか惹かれていた。しかし、なかなかその気持ちを伝えることができずにいた。

卒業旅行の計画はなかなかまとまらず、クラスの代表でゆいなと優斗が二人で下見に行くことになった。

「二人っきりか…」

優斗は内心ドキドキしながら、当日を迎えようとしていた。

第2章　初めての二人きり
下見の当日、二人は電車に乗り込み、目的地へと向かった。車内は静まりかえり、二人の間には微妙な空気が流れていた。

「あのさ、優斗くん」

ゆいなが、緊張した様子で口を開いた。

「何？」

優斗は期待と不安が入り混じった複雑な気持ちでゆいなを見つめた。

「実はさ、前から言おうと思ってたことがあるんだけど…」

ゆいなは顔を赤くしながら、言葉を詰まらせた。優斗は息を飲む。

「…何？」

優斗は、今にも心臓が飛び出しそうだった。

「優斗くんのこと、ずっと前から好きだったんだ」

ゆいなは、ついに自分の気持ちを打ち明けた。優斗は、その言葉に驚きと喜びを感じた。

「…俺も、ゆいなのことが好きだよ」

優斗は、自分の気持ちを正直に伝えた。二人は、お互いの気持ちを確かめ合い、静かにキスをした。

第3章　新たな章へ
卒業旅行の下見は、二人がお互いの気持ちを確かめ合う、忘れられない一日となった。卒業後も二人は一緒に過ごす時間が増え、いつしか恋人同士になった。

卒業式の日、桜並木の下で二人は手を繋ぎ、未来を誓い合った。

「これからもずっと一緒にいようね」

ゆいなの言葉に、優斗は大きく頷いた。

二人の物語は、ここから始まる。