司法試験合格

ようやく、




ほんっっっっっっと、




よーーーーーーーーーーーーーやく







受かりましたよ！！

司法試験！！！







はぁ。







一番最初に来た感情はですね


嬉しいとか


ありがたいとか


誇らしいとか



そんなんじゃないです。





「安堵」





これに尽きます。




僕のこれまでの人生が、


勉強に費やした10代20代の時間が、


決して無駄ではなかった


無意味なものではなかった


そう、形をもって目の前にある。


その安心感に今満たされているわけです。





正直、


ここに至るまで様々な苦労がありました。


それは勉強の辛さとか、


色々な我慢を強いられることとか、


束縛の苦悩とか、


本当に多岐にわたってあるわけですが、



何が一番つらいかというと、



やっぱり、




周囲の目です。




それはときに言葉として、


また或いは、


無言の圧力としてのしかかり、


僕のちっぽけなプライドも誇りもズタズタにされていくわけです。




周囲の支えてくれる親しい立場の人だって、

何か些細な喧嘩になれば、


「自立できずに食わせて貰っている立場のくせに」

とか

「無職のくせに」


などと言います。



たまに会う親しい人も

無職やニートとネタ半分でからかって来ます



自分のことを気遣ってくれる社会人の友達は、

一緒にご飯に行けば

ここは奢ってやるよと言ってくれ、


たまに会う親戚は

こんないい歳した男にお小遣いをくれたりします。


それらはもちろん、応援の気持ちでしょうし、

毎度ありがたい気持ちで、受け取ります


なんなら

大げさに喜んで

鏡を見て練習した満面の笑みで

施しを受け取ります。



この、惨めな有り様が、

心をゴリゴリえぐります



いえ、

実際のところ本当に嬉しいですよ？？

でも、

そんなことに嬉しいと思う事実が、

僕の心を更にえぐるのです



ときには、久々の友人から連絡が来たりします。


「今って何やってるの？」


何気ない定番トークが僕を苦しめます。



　いや、今、浪人してて……



そんなことを返すと、


LINEでも対話でも一瞬間ができます。




すかさず僕は大げさに笑って、


　社会不適合者なんだよねｗｗｗｗ


と、自虐トークを展開します


程なく会話が流れますが、


その手の会話が二度とのぼることはありません。



僕をこのサイトで前から知っている皆様も、


僕の職業欄がいつまでも学生から変化しないことを


いたく訝しんだことでしょう。




こんな状態が、実に５年



かつて、

多少なりとも

自分に感じていた誇らしさとか、

自信とか、

将来への希望とか、


そんなものはいつの間にかどこかにいって


ただただ、


恥ずかしくないまともな社会人になることが目標になって、


でも、

積み上げた

年月が、
お金が、
時間が、
努力が、
期待が、

僕から諦める選択肢を奪って、

前にも後ろにも行けなくて。



八方塞がりの僕を救ったのが、




この、




合格。




これを受けた心情が「安堵」であることを


理解して頂けたのではないでしょうか？？



無論、そこはゴールじゃなくて、

社会人としてのスタートラインに過ぎないのでしょう。


でも、


今はただ、


いつの間にか失った世界の光に


再び包まれながら、


この安堵感にひたっていたいのです。