趣味は読書、映画「ゼアウィルビーブラッド」

映画館には、全く行かなくなった。
流行に関係なく、レンタルで借りている。
地元の「TSUTAYA」の人間ドラマの棚を見ていて、選んだ作品。
監督と主演が好きなのだ。
Wikipediaで調べたら、タイトルは旧約聖書の「いずれ血に染まる」という意味らしい。
ダニエル・デイ・ルイス演じるいわゆる石油屋は、異常で孤独だ。
幼い子供連れで、石油の採掘の旅をしているが、母親のことが語られない。
そう思ったら、意外な事実があった。
実の子ではなく、捨て子を引き取ったというのだ。
映画の途中、耳が聞こえなくなった息子を、汽車に置き去りにするシーンがあり、ひどい父親だと思ったが、あとでその行動に納得した。
父親の違う実の弟だと名乗る男を雇うが、偽物だと分かり、殺してしまう。
最後に金の無心に来た若い牧師のイーライを、ボーリングのピンで撲殺してしまう。
主人公のダニエルは、結局、誰も信用せず、石油採掘で富を築いたが、最後は破滅してしまう。
幾ら金を稼いで、良い暮らしをしていても、幸せそうに見えない。
石油採掘の為に手に入れた土地を、買収されそうになった時、「この先、何をすれば良いのだ」と答えて、断ってしまう。
100万ドル貰って隠居するより、採掘する方が良いのだ。
掘り出される石油が、血のように思えて仕方ない。