静かな夜　・　激しい夜！

　かなり辺りは静かだった！

　聞こえて来るのは

　少し離れた
　
　国道を走る

　車やトラックのタイヤの音

　二人でこんな遠く迄来のは

　初めての事だった！



　少し落ち着いてから

　彼女はシャワーを浴びた



　その後自分がシャワーに入った



　もどかしいふたりを

　静寂が包む・・・



　やがて自分から　彼女の手を取った・・・



　決して拒まず

　少しだけ力の入った彼女の手が

　自分の方へ　近付いて来る

　

　もう　そこから先は・・・



　溢れる汗と

　流れ出る愛液と

　淀み無く喘ぐ声と

　ふたりの間を

　行き来する

　摩擦と衝撃の音だけ・・・



　同じタイミングで

　二人は果てた・・・





　重なり合うふたりに

　もう

　言葉は

　ほんの少しで良かった・・・



　愛してる・・・

　私も・・・愛してる・・・



　永い夜は

　ふたりの間を

　音も無く

　静かに・静かに・・

　すり抜けて

　眩しいくらいの

　朝陽に変わった・・・







　僅かの前の夏の出来事