趣味は読書、潔癖症に対する愚問

几帳面だったり、綺麗好きだったりした方が、だらしないよりは大抵の場合良さそうである。
僕は、どちらかと言うと、大まかな方で、あまりにきちんとしていると、こちらまで緊張してしまうので、けっして几帳面ではない。
電車の吊り革が掴めなかったり、人が出てすぐの体温の残る便座に座れなかったり、人の履いたスリッパが履けなかったり等々の人が少なからず存在する。
コロナの影響で僕も、家に帰ったら、うがい、手洗い、そして最近寒くなっているのに、顔まで洗っている。
それはそれで習慣になったが、それ以上には進んでいない。
世の中に潔癖症と言われる人がいて、僕からしたら異常に綺麗好きである。
しかし、このような感覚が鋭敏過ぎる人は、セックスなど出来るのだろうか。
セックス以前に、手を繋いだり、抱き合ったり、キスしたり出来るのだろうか。
やはりその部分では、生物本来の欲望が優って、他者と濃厚に触れあうのに、何の嫌悪感も抱かず、快感を得られるのだろうか。
体中至る所を舐め回したり出来るのだろうか。
非常に下品で下劣な興味ではあるが、ふとそんなことを思ったのだ。
多分、欲望が優ると思うが、もしも不快感に耐えながら、そのようなことをしているのなら、とても不幸なことに思える。