飲み過ぎ！

先日の事。
晩酌の後、TVを見ていたら、
隣りで「ドテッ」と音がした。
妻がひっくり返っていた。

びっくりして「大丈夫か！」
って声掛けたら、
「らいじょーぶれす」と返って来た。

あのね、
いくら家だかって､泥酔するまで飲むか？

いつまでもそこに寝かせておくわけにもいかず、ひっくり返ったカエルのような妻を抱き抱えて2階のベッドまで運搬した。

そう、運搬したんです。

意識のない人間の重い事ってなんの。

ベッドになんとか運んでやれやれと思ったら、

「ろいれ～」

なに、トイレ？
また下まで降ろすの？この肉の塊！

仕方なく一階まで下ろして、
パンツと下着脱がして座らせて
扉を閉めて、

前で待つ事5分。

ガサゴソ音がするので、扉を開けると、

トイレットペーパーの端が分からなくて、クルクル回していた。

「ハイハイ、わかったよ。」

トイレットペーパーを適当な長さに取って、

お尻フキフキ。

なんで俺が妻の尻拭い！

と思いつつ立たせて、下着とパンツを戻して、

再度、2階のベッドまで。

私の酔はとっくに醒めた。

なんとかベッドに横たえると。

「hideひゃん、チューして！」

えっ？

「hideひゃん、エッチして！」

お　ま　え　は　ア　ホ　か　！！

「ハイハイ、今度正気の時にね」

「hideのひんひんはわらしのもろ！」

もう崩壊してます。

介護を疑似体験させて貰いました。

取り敢えず掛け布団をかけて、電気を消して部屋を出ました。

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次の日の昼ご飯の時
(リモートワークで在宅勤務中です。）

「昨日、べろべろだったんだよ。あんた」

「うそっ、知らない。ちゃんとベッドで寝たわよ。」

「覚えて無いの？」

「無い。」

「・・・・」

家族とは、無償の労働で出来ていると実感した出来事でした。

めでたし、めでたし。