昌代さんと-1

私が、まだハワイのシェラトンホテルに勤務していたときのできごとです。

シェラトンホテルには１軒だけ日本料理店があり、そこの方々には、当時大変お世話になっていました。

料理店の従業員はほとんどが日本人でした。特に配膳人は、すべて既婚の日本人女性で、和服っぽい制服を着ていました。

私は、日本料理店のオーナーやマネージャーの計らいで、食事の時間になると、賄い料理を食べさせてもらっていました。

配膳人の中でひときわ優しい昌代さんというおばさんがいて、昼夜食事の時間に、昌代さんがいるときは、私に賄い料理を配膳してくださりました。

ある日、賄いを食べに日本料理店の従業員室に入ると、昌代さんが先に食事をしていました。

私は、あえて昌代さんの隣に座ることにしたのですが、近すぎたのか、「あらぁ、近くに来ないで、濡れちゃうじゃないのぉ、どうしてくれるのよ」と、耳を疑ったと同時に、勝手に下半身が膨らんできてしまったのです。

昌代さんは既婚者で、ドイツ系アメリカ人と結婚されていたのですが、１番日本人らしくて、和装の制服が似合う方でした。昌代さんのイメージは八千草薫さんを少しスレンダーにした感じです。

数日後、また昌代さんと食事時間が重なったので、隣りに座ることになり、あえてこの前のことを話しました。

次回は「昌代さんと-2」です。