電話メッセージ

まだ　携帯電話を持つ前
家の　電話に
暗証番号を入れると

留守電ではない
メッセージが　吹き込める電話があった。

その頃付き合っていた彼女に
仕事に行く前に
メッセージを　入れて　帰ってくると

彼女が　家から　メッセージを入れておいてくれる。

仕事から帰るのが　早ければ　
電話をして
毎日のように話をしていた。

遊びに行った翌日から
急に　仕事が　忙しくなり
帰りが遅くなった

明日から　忙しくなるかもと伝えていたのに

帰ったら　無数のメッセージが
始めは　おかえりって
今日は　遅いんだね
何しているの・・・・

何個目かの　メッセージを聞いていたとき
彼女から　電話があった

こんな時間まで・・・
彼女は　少し　感情的に　話し出した。

そのあと
嫌われて　電話とってくれなくなったのかと
泣き出して

お願い　まだ　聞いていなかったら
大量なメッセージ　聞かないで　消してください
と　言われた。

なんとなく　内容が想像できたので
わかったと
彼女が入れた　メッセージを消した。

そのあとも
何回か　メッセージのやり取りはあったけど

なんとなく気まずくなって
やめてしまった。

今だったら
大量の　メールになっているのかな。

電話の伝言と言う　アニメがあったので
ふと　思い出してみた。