男性不妊の原因

日本産科婦人科学会は「不妊」を
「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、一年間、避妊をすることなく性生活を行っているにもかかわらず、
　妊娠の成立をみない場合」
と定義している。
不妊には女性側、男性側、また男女両方の原因がある。
例えば、
・膣内に十分な運動精子が射精されない。
・精子が子宮内に進入しない。
・精子が子宮から卵管を遊泳できない。
・排卵が起こらない。
・卵子と精子が受精しない。
・受精卵が子宮で着床しない。
など。
また、妊娠しても、胎児が育たない。産めない。
あるいは、生まれても育たないこともあり、
生命の誕生は奇跡とも思える。

さて、男性不妊の原因は、精子が作れないなどの先天的なものがほとんどだが、
大人になってのおたふく風邪や喫煙なども影響を及ぼす。

最近注目されているのが膣の中で射精できない「膣内射精障害」。
脊髄損傷やがん手術などで神経を切断したために射精できなくなる「神経性射精障害」があるが、
これとは別に自慰では射精できるが、性交では射精できないことを「膣内射精障害」と言う。

女性の膣内に挿入できても射精だけができない。
その原因は、思春期の自慰の方法にあると言う。
手を使わないで射精してきたために、
その方法でないと射精できなくなっている例が見受けられると言う。
例えば、
・シーツや下着にこすりつける。
・布団や枕をはさんで圧迫する。
・うつ伏せで手を添えて腹圧をかける。
・畳や雑誌を使う。
など、独特な感触がないと反応しなくなっている、と言う。
ペニスへの刺激が強すぎることも問題視されている。

18歳までに９割近くの男性が経験する自慰。
ゆで卵をつぶさない程度のグリップを心がけることがポイントだそうだ。