- 名前
- 晃司☆
- 性別
- ♂
- 年齢
- 52歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 私の書き込みを見ていただきありがとうございます。 やさしく、そして厳しく、ビチャビチ...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
大きな窓があるホテルで、、、
2019年10月22日 17:26
あくる日、彼女から電話がかかってきた。
よかったら夕方からxxにあるドームの横のホテルで食事をしないかと誘われた。
断るどころか、僕は逢いたかった。
あの唇が目の前に思い浮かんだ。
夕方の混む道をホテルまで走らせた。
ホテルの周りはドームで開催される野球の為、車と人で一杯だった。
やっとのことで駐車場に車を入れると約束のホテルのフロントに、階段を昇り小走りで駆けつけた。
彼女はワンピースを着て待っていた。
「ごめん、ごめん、遅れた・・」
「遅かったじゃない・・」
と言うと、怒ってるような怒ってないような、ちょっと嫌な顔で僕を見た。
それから時計を見て、
「ちょっとついて来てくれる・・」
と言った。
不機嫌なのだろうか、僕はしまったと思った。
早足で歩く彼女の後ろからついて行くと、エレベーターの前で止まった。今から階上に上がるのだろう。ひとつのエレベーターがチンと音を鳴らして開いた。
先に乗った彼女は最上階に近い数字を押した。レストランはもっと上の階なのだが・・。
街を見下ろしながら僕達二人を乗せたエレベーターは速いスピードで彼女が押した階に止まった。客室のフロアーだった。僕は何も言わず彼女の後についた。
エレベーターを降りて長い廊下を歩くと左側の客室の前で止まった。そしてカードキーを差し込むとガチャリとドアは開いた。
暗い部屋はカーテンが閉ざされていた。
彼女は照明用のボックスにカードキーを差し込むと足早に窓の方に歩き、カーテンを全開にした。
広い大きな窓からは海とデザインされたビジネスビルとタワーが目に飛び込んできた。
部屋は西側を向いているのだろう、西日がサァーッとまぶしいくらい差し込んできた。
夕陽のせいか部屋が少し赤っぽくなった。
最上階に近いこの部屋に来たのは初めてだった。スィートルームだろうか、どれも高級なインテリアだった。
右奥には海に突き出た全面ガラス張りのジャグジーの浴槽が見えた。
三角形の先端から見る海の向こうに陽が落ちようとしていた。
「すげぇ~~最高の景色だ」
僕は素直に驚いた。
そしてこれから起こるであろう事を少し予想した。
「間に合ったわ。夕陽が落ちる前にあなたをここに連れて来たかったの」
そう言うと、彼女はこの間、車の中で豹変した時と同じように僕に抱きついてきた。
「逢いたかった・・」
僕は彼女のこの行動を待っていた。
ずっとずっと待っていた。
命令的でもあるけれど、それがお姉さんと僕の関係かもしれない。
操られるように僕は彼女の行動に疑いを持たず従順になった。
ベッドの上で抱き合いながらキスを繰り返した。体を上に入れ替えたり下に入れ替えたりして、悶える様にキスをした。
閉じていた目を開けると、赤く染まった部屋と目を閉じてうっとりしてる彼女の顔が視界に現れる。そして、またキスを確認するかのように目を閉じると瞼に夕陽の光が残り暗闇が赤く染まった。
夢中でキスをしている間にいつのまにか陽が沈んでいた。それでも、まだ部屋は赤く妖艶な色をしていた。
彼女はシャワーを浴びようともせずに、僕の胸にキスをしたり首筋を噛んだりしてきた。
男を襲うように燃え上がるのが彼女の性癖だろうか。服をどんどん脱がし始める。
「カーテン閉めないと丸見えだよ・・」
笑いながら、いったん落ち着かせようとするが彼女は
「いいの、開けといて。私、それが好きなの」
と言って、猛獣のように僕に噛み付いてきた。
僕も彼女の情熱に答えようと彼女にキスをしながら服を脱がせていく。
最上階だし見えることはないだろうけど、オープンすぎて開放感と羞恥心が交差する。
そして二人とも裸になると、鎖を解かれたライオンのように愛し合った。
ベッドがきしむ音以外は部屋にはなかった。
すっかり陽が沈み、気がついた時には窓の外に夜景が広がっていた。
このウラログへのコメント
コメントを書く