一年越しの関係②

～続き

…なるほど。
なんとなく分かった。
このカップルは密かに痴漢の雰囲気を愉しんでいるだけで、“アサリ”の干渉を好まない…
こういう場所の客は殆どが常連なので、
このカップルに近付いても無駄なのを知っているのだろう。

しかし、それはここの客が爺さんやホームレスまがいの連中ばかりだからかも知れないし、
アプローチが悪いからかも知れない。

普段は露出プレイをする側の自分としては、
彼らの思考は読み取れる筈。
読みが外れてもダメモトだと考えて「ある作戦」に出た。

館内の座席は３列席が通路を挟んで３ブロック、その両脇に２列席がスクリーン側へ斜めに配置されていて、
カップルは前から２列目で左端の２列席へ女性を壁においこむ様に座っている。

私はカップルの前の２列席の右側へ座って、すぐにズボンと下着を下ろし、むき出しになったモノをシゴキ始めた。

女性の多くは男のオナニーを見たがるので思い付いた「見られるのが嫌なら見せてやれ」作戦。
彼女の位置からだと丁度座席の隙間から見える筈。
妙な興奮を覚えながらシゴいていると、
後ろからヒソヒソと話す声が聞こえ、やがてカップルが席を立った…

ダメだったか…
情けない気持ちで引きあげようと思っていると、
カップルが戻ってきて私の右斜め後ろへ座った！
通路を挟んだ３列席で、なんと女性が通路側へ。
間違いなく私の行為を見る為にベストなポジションへ移動したのだ！

～まだ続く