- 名前
- くろ助
- 性別
- ♀
- 年齢
- 35歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- アピールと言うか、女の子と恋してます。だからあまり面白くないかもですが、あまり表で書...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
くろ助と事務長の話。④
2017年10月17日 23:56
急遽続きました。
いや、これどこまで続くかはリアルタイムのことなので良く分かりませんが…とりあえずこんな事もあるのねーくらいに思って頂ければ。
くろ助:よく流される人間。とりあえずいい子気取りしちゃうやつ。
事務長:木村さん曰く、多分この人ちょっと危ない。
木村さん:くろ助に今一番近い位置にいる人。相談役。
ややこしい話なので簡単に説明。
退職する事務長からある日告白されたくろ助。
しかし付き合うほどの感情を持てず断りの手紙を渡す。フラれたことにあっさりとした事務長にどこか違和感を感じながらも「大人って潔いんだな」と感心する。
それから暫く経って日直の仕事で一人出社すると………
________________
きた。
来てしまった。
くろ助の嫌いな日直業務。
日給5000円。高いのか安いのか分からないけど……時給に直すと約530円。
「……まあ、電話番してるだけだしね」
その電話対応が嫌いなんだけどね。
くろ助はコミュ障で基本あまり知らない人と喋るのが苦手で隠れてしまう。
そんな根暗なやつに電話番が出来るだろうか…いや、精神削られちゃう。
今までは事務長が居てくれたけどこれからは一人ぼっちで何でも対応しないといけない。
くろ助「はぁ…しんどいよ。変な電話来たらどうしよう」
先週木村さんが日直していたときのこと、意地悪いクレーム電話がきたそうで…。
(普通の電話対応もかみかみなのにクレームなんて余計に怒らせちゃいそう…)
顔も見えない相手に怒られるのは怖いし理不尽。しかもいたずらで怒られるのはもっと嫌だ。
スマホを取り出して『電話対応』について調べる。世の中は本当に進歩したと思う。例文とかも載っててすらすら話せないくろ助にはとても便利なものだった。
コピー機から紙を1枚拝借して喋る番号と挨拶文を書いていく。
くろ助「ふむふむ、時間によって挨拶を変えた方がいいのね。コールの数でも対応を変えるんだ…へー」
電話対応と無縁の職にいるためか、本当に知識がないくろ助。ついでに担当者不在の例文も記入する。
くろ助「なんかぐちゃぐちゃになったけどこんなもんかな」
書ききって満足。ついでにこれは日直の度に書いては無くし書いてを繰り返している。用が無くなれば捨てちゃうんだ。
くろ助「さてと、仕事しよ」
早速パソコンの電源をいれ頭で何の書類から手をつけようかと考える。
(会議録かな、いや新規も多くなったし名簿もそろそろ打ち直さないと…でも頼まれた書類も早めに作った方が…)
玄関の開く音が聞こえた。
基本面会簿を記入するために事務所を立ち寄るので近付くまで挨拶しないくろ助。
『よぉ』
馴れ馴れしい言葉に顔を上げれば、そこにいたのはここに居ないはずの人物で。
くろ助「…っ…事務長…?なんで?」
驚きを隠せない。
事務長は手荷物をくろ助の眼前にある机に置いた。
事務長「久しぶりだね。横浜行ってきたからお土産買ってきたんだ」
くろ助の反応に構うことなく紙袋から箱を出していく。
(えぇ…どんだけ買ってきてるの…)
事務長「これが横浜で買ったシュウマイとケーキね。今日までの期限だから。あとこっちはチョコだったかな?あとお守り。合格祈願してきたんだ」
結果待ちなのに合格祈願…。
事務長の考えはいつも不思議。
くろ助「あ、あの…なんでこんなに?」
事務長「ん?!だってまだ結果来てないし…そうだ。何か困ったことない?」
話を振られ最近個室に配置されたパネルが作動しないことを伝えると見に行ってこようとなった。
(事務所離れて大丈夫かな…)
少し業務を離れるけどこれも仕事として個室の鍵を持って事務所を出る。
事務長「辞めた俺がいるの恥ずかしいから閉めて」
個室の鍵を開けると事務長に声を掛けられ特に気にすることなく扉を閉めた。早速パネルを確認する。昨日に業者が点検に来たので今のところちゃんと作動しているようだった。
くろ助「……良さそうですね。とりあえず帰る前にまた確認しておきます」
事務長「その方がいいね。くろ助さん、久しぶりだけど元気にしてた?」
いきなり雑談に入る事務長。
くろ助はさっさと事務所に戻って電話番をしたいのに。
くろ助「えっと、ぼちぼちです。でもやっぱ事務長いないと色々都合悪いですよ?」
事務長「え?そうなの?」
くろ助「何か故障とか誰に連絡するとか、主任も室長も慣れない仕事でバタバタしてますもん」
事務長「……そっか」
聞いてきたくせに素っ気ない返事をされる。
(仕事について聞いてたわけじゃないからかな…)
と、事務長の手がくろ助の背中に回り抱き寄せた。
くろ助「?!」
事務長「まだ2週間しか経ってないけど凄く寂しかったよ」
そう言いながらさっきよりも強い力で寄せられる。頭を撫でられて時折腕の位置を変えるから腰の辺りがくすぐったい。
そこから暫くは世間話を始めた。新しい会社について語る事務長の意図が解らず混乱するくろ助。
事務長「なんか皆元気でさ、支えられてる感じがする。ここで学んだことをいかせれる様にこれからも頑張っていくつもりだけどね」
くろ助「取り入れるのは良いことですよね」
(この状況をどうにかしたい…)
振り払ったり、突き飛ばしたりしていいのかな…。でも悲しむ姿は見たくない。
心此所に有らずな態度に事務長がおでこを押し付けてきた。
くろ助「?」
事務長「顔あげて」
言われた通りに顔を上げれば顔が近い。
(…あ…これまずいやつ…)
頭では解っていても咄嗟に反応出来ず重なる唇は思ったよりも薄いものだった。
角度を変えて舌が触れる。
くろ助「…んんっ…?」
事務長「好きな人がいないって言ったけど、それで付き合ってもいいと思うんだよね」
くろ助「…あ…えっと、その…」
(…ヤバい…流されてる…)
くろ助の悪いところで。相手を傷つけたくないといい子気取りしてしまう。
(ちゃんと断らなきゃ…)
くろ助「…分かんないから、だめ…」
離れようにも手の位置が悪くて突き放せない。
その中途半端な態度に気を良くしたのか事務長は2度目、3度目と深いキスをする。煙草の苦さが分かる。
くろ助「にゃ……ぅ…」
事務長「仕事中だったのにごめんね。そろそろ戻ろうか」
再度抱きしめて離れる。
個室を出て何事も無かったように先を歩く事務長。
くろ助の中では未だに混乱しており気持ちが落ち着かない。
事務長「じゃあ、また。今度ご飯食べに行こう?」
なんて、言われたら…。
これまたずるずるしちゃうやつ?
事務長が帰った後も暫く何も手が付けられなくなっていた。
どうしよう。
……でもくろ助にはこういうことを相談出来る人も……いない。
あ、木村さんとか?
でも休みだし
……迷惑かな…。
連絡してもいいのかな。
長いので分けます!
つづく!
このウラログへのコメント
う~ん、ややこしくなってるね…
やっぱりヤキモチを妬いてしまったよ
> pekopokoさん
ややこしいんです!!
助けてほしいですよー。
でもヤキモチしちゃうぺこさんはかわいいと思います(笑)
Σ(゜Д゜)
こういう流れになる
そんな感じがしました( ´_ゝ`)
ハッキリ言ってあげた方が…
相手の為だと…
ハラハラドキドキです(/≧◇≦\)
> コヴナントさん
!!
やっぱりなると予想してたんですか?
くろ助は手紙で断った時点でこれはもう大丈夫かなぁとは思ったんですが…。
上手く断れるか心配です。
おはよう♪
最初にキスだけで留めるのは結構遊び人鴨\(^o^)/
親父ならその場で押し倒しちゃうからσ(^◇^;)
まあ余裕がないからね( ´艸`)
おはようございます(^ ^)
相変わらず流されてますね~、モテること自体は羨ましいけど、くろ助さんの状況だと混乱するし、大変だと思います(*´-`)
流れさないようにファイト!!
こんばんは。
えー、マジかって展開だよね。
って、リアルタイムなんでしょ?
その元事務長さんに、このログ見せてあげたら、
変なことできないんじゃない?(^^♪
> 反省親父さん
おはようございます!!
実際チャラいし遊び人らしいですよ(笑)
チャラい人が神社とかでお守り大量に買ってくるとか…謎な人です。
余裕は男性じゃないと解らないですね。
> ケンたんさん
おはよーです!
トイレのごとく流されやすいです(笑)
え、なんか押したらこいついけそうとかな感じなんですかね。ちょっと悔しいです。とりあえず頑張って穏便に断りたいです。
> けい☆さん
おはようです!
思いましたよ!事務長ももしかしてここ利用してたらくろ助のこと諦めるんじゃない?とか考えちゃいました。
今のところは向こうからなんのアクションもないです(笑)
うぉお、久しぶりに見かけたので内容を読んでみたら結構大変な事になってたんですね!
流されずに上手く断れるといいんだけど(^-^;
> 幸太郎さんさん
お久しぶりです!こんばんは。
くろ助もびっくりですよ。平凡にただ生きていきたいだけなのに…。
とにかく!頑張ってもう一回断ってみます。
コメントを書く