早漏くんの失敗談

イクことは相手に伝えます。
言葉で、時には吐息やハグなどの動作で。
それは気持ちよさの表現です。

おちんちんは射精の時に脈動するので、イったという事実だけならばそれだけで伝わるような気はします。
ただ、貴女とセックスしていて今一番気持ちよくなっているんだ…という感謝のような満足感のようなものを自然と伝えたくなるので、言葉なり動作に表れるのだと思うのです。

逆に何も伝えないとき。
男性の場合だと見栄を張っているのかもしれません。
あれは2、3回目のセックスをしたときのことだったでしょうか。その時は女性のリードで、騎乗位でひとつになりました。女性が数回腰を上下させると、それだけで一気に射精感が込み上げました。
懸命に堪えましたが空しく、精液が出ていきます。秒殺でした。
いわゆる早漏。あれは恥ずかしかったです。イったことも言えませんでした。
腰を動かし続ける女性。こちらはすでに射精してしまっているので徐々に萎んできます。
まずいと思った僕は、イキそうになるふりをします。そして、お尻に力をこめてイった演技をしたのでした。
小さなプライドがそうさせました。

拙い誤魔化しに気が付いていたのでしょうか。
素直に気持ち良すぎたと言えばよかったのに、と今となっては思うのです。