お題から外れて・・・

高校を卒業してから、ストレートに大学に行き、お酒やお化粧を覚えたあの時、私の女が開花した時でもあった。男性ばかりの学部で、どの子も競って、お洒落していた。私は派手なファッションは好きではないので、どちらかというと地味にお嬢様らしい感じで、安いお小遣いで洋服などを組み合わせ、ファッションというものを楽しんでいた。そうすると、自然と男の子から声をかけられ、合コンに誘われたり、特定の子からアプローチがあったり・・・。高校の時は、三つ編みのただ成績をトップに保つことだけに力を注いでいた地味な処女だった。大学に入って、「恋って・・・気持ちいいかも。恋って・・・体でも感じることができるものなのね」と思えるようになった。遅咲きの恋愛、そして恋人を持つということ。本当にあの頃はモテたなぁ。４年間在学して、何人の男性に声をかけられただろう。その数だけ肉体関係も増えた。比例はしないが、経験、というものをいっぱいした。
あれからもうずいぶん年齢を重ね、今はただの女に戻った。あの頃は本当にバブルだった。数なのか質なのか、それも学んだ。いい経験をした。ただの女にはなったけど、あの時覚えた「男性の前ではお洒落をして、かわいくなる」ことだけは忘れてはいない。死ぬまでそういう女でいたい。しとやかに・・・したたかに・・・。