先っぽを舐めさせてほしかったこと

ご主人様としばしば訪れる温泉があります。
我が家から車で15分くらいのところにあって、銭湯代わりにしているほどよく利用しています。
初めてここの温泉をご主人様に紹介したときは、温泉好きなご主人様が気に入ってくれるかなーと
多少の不安があったのですが、随分気に入ってもらえたようで私も嬉しく思います。

30分前後入浴したあと、畳の大部屋でご主人様の体をマッサージします。
最初の頃は大変だったのですが、結構握力がついてきて、わっせわっせと揉みまくります。


施設にはこじんまりとした食堂がついていて、美味しくてボリュームのある定食がリーズナブルに提供されています。
付け合せのマカロニサラダなどがとても家庭的な味でなかなか良いんですよ。

デザート類にはスジャータのシルクアイス（ソフトクリーム状のアイスクリーム）が幾つかのフレーバーで販売されています。
ここを利用するたびに二人でシルクアイスを楽しんでいます。
前もいつかのログに書いたことがあるのですが、こういうのを食べるのが私たち二人とも大好きなんです。

ある日、ご主人様がオーダーしたフレーバーからは果物の良い香りがするとのことで、私のほうへ差し出してきました。
くんくんすると甘い香りが美味しそうで、何も考えずに思わずそのまま先っぽをパクっと舐めちゃったんです。
そのときのご主人様の「あっ！」という顔が今でも忘れられません。

「なにするんだお前、香りをかがせてやろうとしたのに！」って大笑い。
私も自分のしたことがあまりにも無意識すぎて大笑い。

食べ物の分け合いっこくらい、普段いくらでもしている二人なのに、
そのときだけは妙なタイミングというか、なんとも言えない間合いになってしまって
いまでも思い出すと可笑しくってしかたありません。