- 名前
- ぶだい
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- 年齢
- 55歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- いい歳をして未だに女性は謎めいた存在 だから尊敬もするし大切にしたい 騙されてもいい...
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O嬢の物語
2015年01月14日 22:57
エロティシズム文学という曖昧なジャンルの文学作品がある
マルキ・ド・サドの作品が一般に公表されてから、それを読んだ文学者達が衝撃を受け
匿名小説という形で刊行されていった、主に地下出版で。
「毛皮を着たビーナス」
「眼球譚(目玉の話)」
「マダム・エドワルダ」
「閉ざされた城の中で語るイギリス人」
「O嬢の物語」
今思いつくままに邦訳された手に入るだろう作品は以上かな
サドはサディズムの語源になったフランスの貴族で彼の生涯はほぼ牢獄で過ごし亡くなっている
彼が牢獄の中で書き続けた膨大な作品群が今で云うSMの世界の元となっている
サドの作品で秀逸なのは
「美徳の不幸(ジュスティーヌ)」
「悪徳の栄え(ジュリエット)」
()内はオリジナルのタイトル
この二つの作品はジュリエットとジュスティーヌという姉妹のそれぞれの人生で対になっていて両方とも読まないことにはその面白さは分からないかも
ラストは全く違う人生を歩み不幸のどん底で生活し続けた妹のジュスティーヌが不幸のどん底からその境遇を乗り越え成り上がった姉のジュリエットに出会うという作品としては見事なとしか云えないほど完成されている。しかしラストはほぼ同じなのだが「美徳の不幸」では姉に救われた妹、で終わっているが「悪徳の栄え」では更に続きが有り完璧な形でジュスティーヌを不幸のままに終わらせている所が圧巻である。
僕が最も好きな作品は
「マダム・エドワルダ」
この作品はアンドレ・ブルトンが二十世紀の神秘家と表した性の求道者のような難解な文章で内容も訳の分からない書物を書き続けたジョルジュ・バタイユが
「ピエール・アンジェリック」というペンネームで書かれた短編。
ん?難解なバタイユの著作を頭を抱えながら学生時代読んでいた俺は頭おかしいのか・・・
女性に薦めたいのは
「O嬢の物語」
作家は「ポリーヌ・レアージュ」と名乗った女性文学者
この「O嬢の物語」は僕は究極の恋愛小説に思えてならない
この作品を書かねばならなかった理由が
当時のフランス文学界に於いて書評家として最も力を持っていた
ジャン・ポーランに読んでもらいたいが為に、求愛小説といっていいくらいの内容で、その彼の愛人であったであろうと当時噂された女性作家の匿名小説だから
とある女性文学者が晩年に名乗り出てはいるがなんか偽物くさい
文学性も非常に高い
女性にとってはとても残酷な内容
自分はMだなって思っている女性に特にお勧め
愛した男性に対してここまで出来る女性はいないでしょう
谷崎の「痴人の愛」をもっと残酷にしたイメージかな
たまにはウラをと思って書いてみたけどこの内容はオモテでも行けたね
無駄に長いし・・・・
このウラログへのコメント
興味がありながら、本を手にした事がなかった小説です!
暫くぶりに読んでみようかな~^^
> あさみさん
興味があるのであれば是非!
> 小野塚さん
いえいえそんな事ないですよ
あくまでも小説なのですが女性が男の僕にはりかいできないんです
女性なら分かるのかなって思うんですよ
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