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セーフセックスを教える重要性

2014年09月30日 17:24

セーフセックスを教える重要性

少年少女の「性教育」で
セーフセックスを教える重要性
 messy【メッシー】(2014年9月26日)配信

 『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズ(ブックマン社)のヒットさせた医師、宋美玄先生。messyではインタビューも掲載(http://mess-y.com/archives/10319)されていましたし、彼女の名前はもうお馴染みでしょう。私もかつて『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』のDVD版をレビューする機会があり、大きな感銘を覚えたものですが、宋先生の近刊少女セックスをどこで学ぶのか』(徳間書店)もまた名著です。若者セックス事情社会問題化していることを考えさせられました

 小学生性感染症、13歳で出産中絶をくり返す女性たち……これは「不良少女非行による自業自得」ではなく、ごく普通の女児が経験しうる問題で、事実、ごく普通の女性たちが直面しています。著者は産婦人科医として勤務するなかで、性教育の過程でセックス生殖行為としてしか説明せずに詳細をうやむやにしたことで生じる社会の歪みを感じています。そして、少女たちにセックスを禁じるのではなく、「安全な性を伝える必要性」を考えています。

 もちろん、性を学ぶべきは少女に限りません。少年にセーフセックス教育する必要は大いにありますし、己の性的興味・好奇心にどう対応していくかなど、教えるべきことは山ほどあります。しかし「危険な性」を知らずにいた結果、望まない妊娠や、症状の重い性感染症などのリスクを背負うのは少女たちでした。自分はセックスがしたくなくても交際相手からしたがるからしてしまう、嫌なプレイ彼氏にきらわれたくないから受け入れてしまう……といった不均衡も生じています。

 すでに成人した我々には、関係のない話と思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、少女たちのセックス事情を独自に調査したレポートや、統計データをもとにした著者による分析は、深刻なものとして受け止める必要があります。10代の女の子は、成人し社会経験を積んだ「大人」と比べれば、判断力に欠ける「子供」にすぎません。そのうえ、子供であっても生物学的には妊娠可能である大人の体をもつ人間であるという矛盾をはらみます。「まだ、子供だから大丈夫」という大人たちの楽観的な安心は思い込みに過ぎず、現実から目を背けていると言えましょう。少女たちは「頭脳は子供、体は大人」であるからこそ、危険にさらされることとなります。

 少女たちの抱える性の悩みの一部には、「彼氏手マンが痛いけど言えない」、「産婦人科には怖くていけない」……といった、成人女性も思い当たる節がありそうなものもあります。決して「子供ならではの」悩みではないのです。

 あるアンケート調査によれば、性交人数が5人以上と回答した女子の3人に1人がクラミジア感染しているそうです。この数字を見る限り、子供たちの性を取り巻く状況の深刻さは大人以上と言っても良いかもしれません。

 かつて小泉純一郎首相は、国会答弁で「われわれの年代は性教育などなかった。でも自然にひととおりのことを知るようになった」と発言しているそうです。しかし、小泉純ちゃんが性についてなにも知らなかった時代と現代とは、環境が様変わりしています。セックスに関する情報も情報源も多様になりまくっており、そこには誤った情報がたくさん含まれているわけです。いつまでも自然にまかせて(=性教育を秘すべきものとしてタブー視して)学ばせた結果、「中出ししてもコーラで洗えば大丈夫!」的な間違いだらけの性知識で頭のなかが一杯になっても不思議はないでしょう(驚くべきことに『コーラ洗浄有効』説は、いまだに流通しているのです)。また、小泉純ちゃん個人は「滞りなく、自然にセックスについて知ることができた」と思っているかもしれませんが、彼の知らないところでセックスにより傷ついたり困難を背負うこととなった男女がどれだけいたでしょうか。「自然にまかせればOK」というのは、これまた楽観的かつ、自然で淘汰される存在を無視した発言ですよね。

 インターネットによって、性への知識へのアクセスは用意になっているとはいえ、それがアダルトビデオのように、男性の欲望を心地よく消費させるための「表現作品」ばかりでは、かえって間違った知識に染まってしまうことを、著者はかねてから危惧していました。親の世代が子供を適切にコントロールしてあげる責任が、本書では強く主張されています。

 近年、セクシャルマイノリティーに関する啓蒙活動が広まり、性に対する意識は(いまだ多くの差別や問題を抱えているとはいえ)徐々に自由になりつつある印象です。その一方で、これまで「異常」と見なされてこなかった「普通の性」のなかで、これほど多くの問題が進行していたことは皮肉に思われました。問題の渦中にいる若者たちはもちろん、成熟した大人たちももう一度、自分たちの性を見つめなおすきっかけを本書は与えているように思います。

■カエターノ・武野・コインブラ80年代生まれ。福島県出身。日本のインターネット黎明期より日記サイトブログを運営し、とくに有名になることなく、現職(営業系)。本業では、自社商品の販売促進や販売データ分析に従事している。

    ◆この記事の著作権は、messy【メッシー】に帰属します。◆

naoki-XYZコメント

 私はまだ独身であって、人の親になっていないので、あまり声高に何かを言える立場ではありません。

 ですが、自分の身を振り返ってみましたが、性に対する好奇心頭でっかちで、避妊具=コンドームの存在を認識したのは、恥ずかしながら就職した19歳の春でしたね。

 学生時代セックスに関する正しい知識を学んだ記憶は、ありません。

 大人になってから、ようやく認識した次第です。

 性病避妊の正しい知識を教える事は、重要なことは分かってはいるのですが、将来結婚していざ自分の子供を持つとしても、果たして上手く教えることが出来るのか?全く自信がありませんね。

 記事にもあるとおり、大人の性にも相通ずる部分もあるので、皆さんも今一度、立ち止まって考える必要があるテーマではないでしょうか?

(´・ω・`)naoki-XYZ

このウラログへのコメント

  • 笹熊猫 尚輝 2014年09月30日 17:58

    > ぁーかさん

    コメントありがとうございます。

    そうですね。
    しっかりと向き合わなくては
    なりませんよね。

    セーフセックスには
    コンドームの使用は、必須です。

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