【妹ライブ！04-01】ﾉｰﾌﾞﾗ､ﾉｰﾊﾟﾝ･ノーライフ

今現在、バンドのメンバーは妹とツンデレちゃんの二人だけ。

ちゃかしに新進気鋭ちゃんだが、これは戦力に考えない方が良いだろう。


初顔合わせ。
「とりあえず曲を作るのだっ」
「いきなりそんなこと、できるわけないじゃないっ」
「その後ろ手にあるノートは何なのだ？」
「こっこれは、昨日の課題よっ」
バサッ
「ふむふむ……読めないのだ」
「無我夢中で歌詞案をメモしてるからあたししか読めないわよ」
「歌詞を考えてたのだ？」
「な、なんでわかったのよっ。べっ別にあたしごときの歌詞をメインにしたいとか考えてないんだからねっ」

「じゃあ、伴奏するから、適当に唄うのだっ」
「ちょっ」

ちゃんちゃんちゃかんちゃ～ん

今回のデートはノーパンで彼を誘惑するの～
「でもお兄ちゃん下着フェチだから逆に萎えるのだ」「え？そうなの？」
「ちなみに好きな色は水色なのだっ」
「じゃあ、歌詞を書き直すわよ」

ちゃんちゃんちゃかんちゃ～ん
今日は水色のドレスに水色のブラジャー、水色のショーツで彼を誘惑するの～
「ちょっと待ったっす。いくら兄ちゃんが好きな色でもごり押しは駄目っす。ちゃんとコーディネートしないと殿方のハートは掴めないっすよ」
「わかったわよ」

ちゃんちゃんちゃかんちゃ～ん　
今日は素敵なコーディネートで彼を誘惑すべく服を迷ってたら、もう日没～。
それでも彼はどしゃ降りの雨に濡れてあたしを待っててくれたの～。
遅刻してごめんね～♪

「デートに遅刻するなっ！」

ちゃんちゃん