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真冬の怪談

2006年12月10日 01:19

お友達が本当に体験したお話です・・・

それは、ある年の暮れ、12月の寒い冬の夜のことでした。
お友達中村君(仮名)は真夜中過ぎの突然の電話に起こされました。付き合って3ヶ月になるカノジョのやよいさん(仮名)から、震える声でのお電話です。

「どうしたの、何かあった?」と中村君。
「今すぐ来て!この部屋に誰かいるみたい。」と、泣きそうな声でやよいさん。

タクシーで駆け付けた中村君に、寒空の下マンションの前で待っていたやよいさんが抱きつきます。

「一緒に来て。そしてお部屋を調べてみて。」

恐る恐る5階に上がった中村君、彼女の部屋のドアを開けると玄関わきの収納に入っていたゴルフクラブを握り締め、ゆっくりとあたりを見渡します。

どうみても誰もいません。

トイレバスルームも確認。

やはり誰もいません。

びくびくしながら彼の後を付いてきたやよいさんに尋ねます。

「やよい、どこで何を見たの?」

するとやよいさんは、

パソコン・・」と、部屋のテーブルに置いたノートパソコンを震える手で指差します。

スリープモードになったパソコン液晶画面は真っ黒で、何も映っていません。

パソコンがどうしたの?」

中村君が尋ねると、

「顔・・・」

思い出すのが恐ろしいようで、やよいさんはあまり喋りません。

キーボードを叩いて画面を立ち上げてみましたが、特に変わった様子は見られません。

パソコンの画面にボンヤリと人の顔のようなものが映っていたの・・・髪の長い、白い顔・・・・」

と、やよいさんはおっかないことを言い出しました。

中村君はかなりびびりながらも、ノートパソコンと一緒に彼女を自分の部屋に連れ帰りました。

翌日、仕事から帰った中村君は、彼女パソコン(○芝ダイナブック)をいろいろ調べましたが、特に故障はしていないようです。それらしい顔が液晶画面に出てくる様子もありません。

電源を切ったノートパソコンをテーブルに置いたまま、中村君は真夜中過ぎには眠りにつきました。

夜中に突然、中村君は目を覚ましました。

電源を切ったはずの彼女パソコンが、いつの間にか勝手に立ち上がり、ウィンドウズの立上げサウンドで目が覚めたようです。

寝ぼけつつ、訝しみながらもパソコンに近づいた中村君は、画面に映っているモノを見て、おしっこを洩らしそうになりました。

画面の左隅に、確かにやよいさんが言っていたような、髪の長い、女の人の顔のようなものが見えています。それも何かを訴えるように、口を動かしているかに見えます。パソコンの音とは明らかに異なる、低いうめき声のような音もスピーカーから聞こえてきます・・・
悲しげに、何かを伝えようとしている女の顔・・・

中村君は思わず後ろを振り返りましたが・・・もちろん誰もいるはずはありません。

気力を振り絞り、パソコンの電源を切って立ち上げなおしてみると、もう、二度とその顔が現れることはありませんでした。

・・・

後日、気味が悪くなった中村君とやよいさんは、そのダイナブック中古屋さんに二束三文で叩き売ったそうです。

あれ? あなたの使っているそのパソコンダイナブックじゃないですか? ・・・まさか中古で手に入れたとか・・・?

あぁ!!あなたの後ろに・・・・

***************
どうでしょうか?
イマイチ創作才能はないようですな~。でも、夜中にパソコンに向かっていると、誰かに後ろから見られているような気がすることはありませんか?

あぁぁぁ!ボクのパソコンの画面にも・・・

このウラログへのコメント

  • ジン 2006年12月10日 23:50

    コメントアリガトー。
    rikさんのPCはもしやダイナブック?
    あ、画面の左隅を!

    しつこいね、笑。

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