- 名前
- スイートみかん
- 性別
- ♂
- 年齢
- 72歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- M女性が大好き。 今は死語になったような謙虚さ、男を立てて、勇気づける優しさ、 静か...
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日本人しかしないこと
2013年06月05日 14:22
女性に限っての話ですが。レストランで食事の途中、空になったパン皿に気づかないスタッフを呼び止めて、
「すみません、パンのおかわりを……」
これ、じつはイタリアではほぼありえないアクションなのです。
今回は、日本では誰でも当たり前にやっていることなんだけど、諸外国ではそーではない、というお話しをいたしましょう。
さて、このパンのおかわりがなぜいけないのか?
トリュフをスライスしてもらっている最中に「もっともっと……」と言っているわけでもないし、パンは大抵の場合追加料金をとられるものでもないのにね。教えてくれたイタリア女性によれば、絶対いけない、わけでもないのだけれど「淑女たるもの、ガッついてはいけません」あたりが起源で、これが後世今に至る習慣になっているのだとか。
レストランねたでもうひとつ。
次々に出てくる美味しい料理も食べ終わり、デザートのオーダーをしたあたりで、サービスが……
「飲み物はいかがなさいますか?」
とたずねられました。あなたはどうしますか?ふつうのコーヒーなりエスプレッソなり紅茶なんかをオーダーするわけですが、ときに
「カプチーノくださ~い」
とか、カフェオレなんかを注文する人もいますよね。日本では別段おかしくもないことなのですが、ことイタリアなどでは、これまたほぼありえないことなのです。ちゃんとしたレストランならなおさら……
これも間違いというのではなく、習慣なのです。どうしてこうなったのかといえば、美味しい料理をいただいた後なのにミルク入りの飲み物を欲しがるのは
「お腹がいっぱいになっていない」
ことの表明になる。つまりは、エスコートしてくれた人、あるいはシェフに対して失礼にあたる、ということなのです。
さてさて、ファッションの世界でもこんな習慣の違いがあるのです。
ようやくあたたかくなってきて気持ちのいい季節がやってきました。初夏に向かって街を闊歩する女性の
なま足
も見うけられ、ワタクシとしても誠にうれしい限りでございます。
いまでは当たり前のこのなま足も、日本ではここ最近のスタイル。ひとむかし前まで、夏とはいえど、かなりくだけたカジュアルスタイルでない限り「肌色ストッキング」を履くのがエチケットというか、習慣でしたね。
言うまでもないことですが、これも欧米では、どちらかといえば脚をセクシーにみせるという観点から模様柄やアミ柄のストッキングを選ぶ場面が多いのです。要は「基本なま足、寒ければタイツ、セクシーなシーンでは柄やアミタイ」そんな感じで、肌色ストッキングを履かないわけではないのですが、比較的出番が少ないのです。
さてさて、ではそろそろダメ押しの日本人しかしないファッション・スタイルをバラしてしまいましょう。それは……
男性の肩掛け横長トート・バッグ
ダレス・バッグやアタッシェ・ケースなどは横長ですが、このようなしっかりとしたメンズ・バッグのお話ではありません。日本ではバッグの出し入れ口が開いているものが多いのですが、ご存じのとおり海外では盗難などの懸念からジッパーになっていますね。そんなあくまでカジュアルなトート・バッグです。これがイタリアなどでは、男性が持つならそれは横長ではなくて縦長なんですね。
みなさんもミラノやパリに出かけられた際に観察してみてください。横長のトート・バッグを肩にかけた女性は見かけますが、男性はほとんどいないことに気づくハズです。もしいたらそれはそれこそ日本人。
「なんでアカンねん、雑誌見て買ったオレのは横長やで~」
とおっしゃる御仁のために、あるイタリア人に訊いてみました。答えに苦慮しながら、くれたコメントは……
「う~ん、なんとなく“フェミニン”なんだよね」
でした。起源とか理屈ではなくて“お国柄の感覚”なのですね。なるほど言われてみると、確かに横長トートのデザインにおいて、男性、女性の顕著な違いがあるかといえばそうでもないですよね。まあ色のちがいくらいかなと……
「だって、れっきとしたイタリア・ブランドでも横長トートがあるじゃない?」
とおっしゃる御仁もいらっしゃるでしょう。でもそれはおそらく「アジアン限定モデル」だったりするのですよ。
目からうろこだったでしょう? とはいえすべてこれらすべては、間違いではなく、あくまでお国柄、習慣の違いなのです。ただ、ことファッションやライフスタイルに関して、イタリアやフランスにここまで民族的劣等感をもつのもいかがかな、とも思い。だったら徹底的にマネすれば、というややの自嘲を込めたお話でありました。
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