男性から女性に性転換した場合

性転換手術の内訳は以下のとおりである。

•全患者：ペニスを外科的に切除されている。さらに、尿道の位置が変更されており、ラビアを形成する手術も受けている。


•93パーセントの患者：本来備わっていたペニスから亀頭の一部を使用して陰核を形成する手術を受けている。


•91パーセントの患者：ペニスなどの皮膚を使用して膣を形成する手術を受けている。




ゴダード医師らが実施した調査は、漠然とした満足度だけを調べたものではない。これまでほとんど知られていなかった赤裸々な事実が浮き彫りになっている。

•性生活の有無 ― 現在も日常的に性生活があるか、またはそういう時期があったと答えた患者が23パーセントいた。そして、自分の膣の深さに満足していると答えた患者は61パーセントに上った。


•性器の感度 ― 形成術で作り出された陰核に感覚があると答えた患者は98パーセントに上った。48パーセントは、オーガズムに達することができると答えた。感覚が過敏すぎると答えた患者が14パーセントいたが、陰核を切除したいと望む患者は皆無だった。


•性器のトラブル ―膣内に毛が生えて困っていると答えた患者が29パーセントいた。膣が体外に脱出した経験を持つ患者が6パーセント、膣の組織が壊死する症状に陥った患者が3パーセントいた。


•排尿のトラブル ― 排尿に関して問題を抱えていると答えた患者が27パーセントいた。その大多数は、修正手術が必要な状態だった。


ゴダード医師によれば、上記のような問題のほとんどは軽微で、二次手術による修正が容易なものである。それゆえ、このような問題があっても、詳細なフィードバックを返してくれた患者の76パーセントは手術で作り出された新しい体の外観に満足しており、80パーセントの患者は手術で期待どおりの結果が得られたと答えている。