慰めてあげる。

『世話になった人がな、亡くなったんだ。今年やった葬式の中で一番悲しかった。』


そんなお兄ちゃんからのメール。

お兄ちゃんと呼んでいるのは、以前のウラログで書いた４０代初老の社長さん。
わたしに取ってはイケメン(笑)
財力もあるね。

わたしがお金欲しいとか、この服買って～とか言わないから、手間が掛からないって理由で付き合ってるのか分からないけど。



『お前の顔が見たい』


と、言うことで数日後お兄ちゃんがわたしんちにやってきた。

久しぶりで会えるのは嬉しかったけど、素直に喜べないのは、お兄ちゃんが悲しそうだから。




こういう時、男の人って慰めて欲しいんかなー？

それでもわたしは、普段通り元気いっぱいの女の子を演じて、お兄ちゃんを笑わせてる。

お兄ちゃんは、元気でちょっとバカな普通の女の子が好きみたいだから(´ω｀)
いつも通りの安定感が、きっとわたしと会いたがる理由の一つなんだとも思う。






徹夜明けの仕事で寝てないって言ってたのに、


『エッチしようか』

って強引にベッドへ。



エッチの最中にお兄ちゃん泣くかなって思ったけどそんなことは無くて。

でもいつもより気持ち良かった。
いつもよりいっぱいしてくれた。

珍しい、やっぱり心のショックが反映してるのかな～と冷静になったりして。

体をぎゅーってしたら、お兄ちゃんもぎゅーってしてきて、幸せな感じのエッチ。


恋人同士なら良かったのに。
でもお兄ちゃんには奥さんがいる。

かといってお兄ちゃんの奥さんのポジションは欲しくないんだな、これが。


終わりもなくて始まりもくて。
彼氏でもなくて彼女でもなくて。

なんの括りもないから成り立っているお兄ちゃんとわたし。






終わった後、お兄ちゃんはすぐに寝ちゃったけど、それでも良いのだ。

わたしは横で添い寝してるだけで幸せなのだ。





お兄ちゃんと手を繋ぎながら眠れるだけでいいのだ。