- 名前
- 紫陽花
- 性別
- ♂
- 年齢
- 86歳
- 住所
- 兵庫
- 自己紹介
- 前戯たっぷりな濃厚Hしたくない?君の全身をソフトにソフトに愛撫し、クンニは30分以上...
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性体験記 その5
2006年09月11日 12:12
妻の死で、私の人生は180度ひっくり返った。
もう真面目人間は廃業することにした。
酒も飲まず、好きな歴史研究も封印し、女遊びにも目を背け、
ひたすら妻との静かな老後を夢見て働き続けた自分が可哀想になった。
妻の過去はいっさい封印して、義妹たちにも口止めしたから、
子供たちや親族には何事もなかったように四十九日の法要を済ませ、
こうして慌ただしかった平成4年は暮れた。
明けて平成5年に私が最初にやったのは、エロ雑誌を買うことだった。
今年から女狂いをしてやると決めたにもかかわらず、
今まで風俗すら行ったことが無かったし、AVも見たことがない。
だからどこから手を付けたらよいのかとんと判らなかった。
こんな時に私はいつも本屋に行って入門書を何冊も買ってくるのだが、
風俗遊びの入門書なんてどこにも売っていなかったから、
エロ雑誌や実話雑誌に頼らざるを得ない。
初めて買った風俗雑誌は「シティプレス」と言った。
全ページオールカラーの風俗嬢のヌード写真満載で、
全員が20歳前後の若い女の子ばかりなのに驚いた。
ところが私はそんな若いピチピチギャルに全然食指が湧かないのだ。
ヌード写真として見る分には楽しめるのだが、
セックスの対象にはまるで興味が湧かない。
この時初めて私は、自分の性向が偏ってることに気がついた。
私の実質的な初体験も2度目の相手もともに10才以上年上で、
30代40代の熟女にはすぐ目が向くのに、若い女には欲情しないのだ。
そこでまずじっくり自分の無知を補う勉強から始めたのだ。
ここら辺がまだ真面目人間から抜け出ていないのだ。
私がまだ40前の頃、一時期競馬に凝ったことがある。
会社の同僚たちが三冠馬シンザンに大騒ぎしていたとき、
初めて誘われて買った馬券で、2000円ほどの中穴を当てたのだ。
これがきっかけで競馬に興味を持つと、さっそく入門書を買い込んだ。
大川慶次郎などの著書を次から次へ読破し、競馬新聞を参照して、
僅か2ヵ月足らずの間に、いっぱしの蘊蓄を語るまでになった。
女狂いをするにしても、すでに55歳にもなって初めて発情した男が、
ただやみくもに風俗へ走っても意味がないと思った。
それに妻の不倫の原因も知りたいと思った。
「死人に口なし」で死んだ妻からは何も聞けない。
その頃の私は女性がセックスしたさに不倫するなんて思わなかった。
まして夫を裏切ってまで不倫に走った女心がまるで解らない。
この女心を理解するには、自分が人妻と不倫してみるに限ると思った。
女性問題に関する本を片っ端に読み漁った。印象に残った本は、
「女の幸・不幸はホルモンしだい」「妻が女を生きるとき」
「女の本がいっぱい」「女ざかりの医学」「お父さんご存じですか?」
「男女均等色いろ事典」「女性の医学」「女性の自律神経失調症」
この頃に読んだ本は40~50冊はあったと思う。読みまくったのだ。
一番インパクトが強く、その後の私のセックスに大影響を与えたのが、
奈良林祥著「お父さんご存じですか?」「男女均等色いろ事典」
この2冊は私にとってはバイブルになった。
それと永井勝次先生の「女の幸・不幸はホルモンしだい」だった。
それまでの私のセックスは我流そのもの。ごく普通の男のセックス。
挿入→ピストン運動→射精→おしまい これで良いものと思っていた。
初体験の女性も2人目の女性も30過ぎの熟女なのに、
ことセックスに関してはまるで無知で、相手のなすがまま。
多分当時の環境では、望んでも得られない若い男とのセックスに、
精神的に優位に立てることで満足していたんじゃないかと思う。
だから妻とのセックスにもそれ以上の工夫はほとんど無かった。
奈良林祥先生の「お父さんご存じですか?」を読んだ時、
私はまさに目からウロコだった。なんと見当違いなことをしていたか。
奈良林先生はこう書いてるのだ。
「性行為における女性とは、“外陰部のクリトリスを刺激されることにより興奮を高め、その結果としてオーガズムに到達できるかも知れない人たち”なのである。女はクリトリスで仕事をしなければ満足にありつけないのだ。膣なんか狙い撃ちされても、満足に到達できる人たちではない。問題なのは、20世紀も終わろうという今になっても、男はほとんどわかってくれていないし、滑稽なのは女性ですら、性行為とは膣でするものだとかたくなに信じ込んでいることが少なくないということである」
「でも、困ったことに男は膣が大好きなのだ。いや、膣のなかにペニスを挿入することが好きだ。まず、男の99%以上が、性行為とはペニスを膣に挿入することなり、と思い込んでしまっている。でも本当を言うと、性器の結合なんて、女性の性にとってはおまけみたいなもの。文章で言えば、文章の終わりのピリオドみたいなものでしかない」
これには仰天してしまった。まるで知らなかった私は、無知もいい話。
更に驚いたのは、「男は原則的には、1性交中に1回のオーガズムしか経験できない。しかし女性は、男の側が“女性の性反応についてのしっかりした理解と対応の仕方”によって、1性交中複数回のオーガズムを経験することが可能である。この現象を重積オーガズムあるいは頻回オーガズムと呼ぶ」とある。また「女性にはステータスオーガズムと呼ばれるかなり長く続くオーガズムがあって、女性がステータスオーガズムに見舞われたら、彼女の膣の入口あたりの筋肉が1分以上も収縮を繰り返し、快さの渦巻きに巻き込まれ続けるわけで、それがどんなに凄まじいものか、男にはちょっと想像が付かない」らしい。
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