- 名前
- みづき
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- 年齢
- 47歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 夫とのセックスレスに悩む主婦です。軽いお相手からでもよろしくお願いします。 映画ブロ...
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手足がもがれてもおっ勃つってのが人間の本能。
2011年05月11日 01:16
引き際が全くマナー違反の人に軽く苛立ちながらログを書いているのは明日が忙しいから~。
映画ネタが続きますw
すみませんね。
兼ねてから見たかった若松孝二監督の「キャタピラー」を鑑賞。
ベルリン国際映画祭で主演の寺島しのぶさんが金熊賞を受賞したことで話題になった映画です。
この受賞では話題になったけど、実はこの話江戸川乱歩の「芋虫」が題材だ・・ということにはあまり触れられてないんですよね。
猟奇作家、江戸川乱歩。
蔵の中で蝋燭ともして作品書いてたような怪人・・というイメージがありますけど、私にしてみりゃ奇天烈おじさんですねw
私の乱歩の原点は筋肉少女帯から・・というとてつもない邪道で、オーケンの見方で乱歩を読んできてしまったのでそんな感想なんだと思うのですが、この「芋虫」という作品は一番心に「来る」作品なんですよね。
時は日中戦争。
中国の地で肉弾突撃の末、四肢をなくし、顔の半分がただれ、聴力をなくし、会話も出来ない「軍神」となって帰ってきた夫。
変わり果てた姿になった夫に半狂乱の妻。
しかし「軍神」の妻として空虚な世話の日々。
しかし、軍神となった夫の「ソレ」だけが自己主張をするように、存在意義を示すように強く強くいきり立って、何度も何度も妻を求めるうち、妻も少しづつ少しづつ淫乱へ目覚めていく。
軍神の姿を利用して「生きてゆく」糧にしようとする妻。
自ら夫の「ソレ」をしごき、ついにはレイプのようなまぐわい担ってしまったとき、夫の中国での大罪が明るみに出る。
彼は中国で婦女暴行殺人をむさぼっていた。
レイプされる自分の姿が中国女に重なる。
狂って行く夫。
そして夫は・・・・・。
歴史に翻弄されたとはいえ、悲しいんですよ。
そんな姿になってまで、そんな姿を見てまで、男の本能、女の本能をとめられない。
自分が存在している意味がセックスだけというむなしさ。
妻は不妊で子供を生まない=生産性もないという本当に空虚な行為。
切なさでも感動でもなく、甘い気持ちにも気持ち悪さもないんだけど、なんかよどみのようなものが心に残るんです。
余談ですが映画の中で四肢のない夫が正常位でセックスするという場面が出てくるんですけど・・・出来ないよねぇ?
あれだけちょっと疑問でしたがw
実はこの「キャタピラー」が公開される前、私の大好きな絵師丸尾末広先生の筆で「芋虫」が発刊されました。
すごいことにその世界観そのものなんですよ。
丸尾先生の絵の方が描写とかはエグイけど、本当にあの汗のニオイが感じられる画面をそのまま映画にしました・・という感じ。
賛否両論あるでしょうが私は好きです。
若松監督の次回作は「三島由紀夫」。
主役は「キャタピラー」にもその前の作品にもチラっと出ていたARATAくん。
似合う。
あんなに三島は目が細くないけどw多分今三島の役をやらせるならARATAくんか鳥肌実先生くらいでしょうww(ふんどし似合いすぎだし)
ものすごく楽しみです。
コッポラと比較しちゃいそうだけどw
このウラログへのコメント
> 独楽さん
寺島さんのエロさは「安いとこ」なんですよねwある意味キレイ過ぎない普通なとこ。それがそそるのかなwもっと普通に映画見てくださいよ~!とは言いたいですけどね^^;
> ゴルチェさん
感想はさまざまですけど、何故かやっぱり私はビジュアルで見せられたほうが印象に残りますね。想像力ないのかな^^;
鳥肌実で,三島由紀夫というのは確かにはまってるかも。みづきさんって本ホントに教養というか深いですね!
> のぶひろさん
中将は本当に「ケーハクな」三島の生まれ変わりみたいな人だしwww
四肢が無くても今だったら色々な事が出来るよね
脳波や視線でパソコン操作も出来るから
また違うかな?
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