電車ごっこ

よく
道や線路を
人生に例える人が居る…

僕らは
どんな電車に乗り込み
大小様々な駅に止まり
そして
どんな終着駅へ
向かうのだろうか…

多分
今の僕は
各駅停車の普通列車に揺られ
カーブや坂の多い場所を
ゆっくりと進んでいる…

時々止まる
小さな駅は
日々の些細な
出来事なんだろうか…

しばらく進まないと
やって来ない
大きな駅…

大きな駅に止まれば
急行列車に
乗り換えも出来る…

はたまた
違う路線に
乗り換える事も出来る…

大きな駅…
大きな出来事って
どんな転機が
今後
訪れるのだろうか…



でも
そんな僕らをしり目に
高架を超特急が走っている…

きっと
超特急からは
僕らの存在すら
確認出来ないのかも…



何度となく
過ぎる
けたたましい
踏切の鐘の音…

一定のリズムで
線路のつなぎ目の
振動が伝わってくる…

加速したと思ったら
また直ぐに減速する…

かわりばえしない
日々の生活…



でも
この
ネットの世界なら
時空をこえて
どこへでも
飛んでいける…

昨日までは
全く知らなかった
君の住む場所へも
自由に行けるんだ…








君は優秀な看護婦

僕を見るなり
病んでいる部分を
見つけ出す…

君は
まるで
母親の様な
温もりで…

僕の胸に
そっと手を当て
こう言った…

「痛いの痛いの飛んで行け！」







ここは
真っ白い場所…

今は
まだ
雪積もる
街並みを
僕はしょんぼり
走っている…