性を超えて

性別を超えて「相手を見つめる」
という事は極めて難しい。

何の偏見もなく、何の欲求もなく、
何のいやらしさもなく、
ただ純粋に「その人」を
見つめることは、本当に難しい。

そういう人になりたいけれど、
どうしても「性」はそれを
許してくれないものだ。

自分に全く性欲がなかったら、
いや性別がなかったら、
「人」を見ること・知ることの
奥深さに触れる事に対する壁は
随分と下がるのだろう。

「人」を見ること、知ること、
感じる事、共感すること、感応しあう事、
どれをとっても、性は壁になる。

むしろ、もっと根源的に
肉体を持っている時点で
その人の「こころ」の本質に
迫ることは難しい事なのかもしれない。

性を超えた、超越した
そんな精神性を身につけられるのなら
是非とも身につけてみたい。

世俗的な「性」を含んだ出会い
などではなく、精神性そのものに
直接働きかける、こころを
踊らすような出会いを見つけてみたい。