- 名前
- けんじ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 書きたいことを日記代わりに書いてます。ここで幅広く友達が出来ればいいかな。
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
梅雨明けの暑い日
2009年08月05日 01:24
かつて理想の女性がいた。
ある経済研究サークルで知り合ったんだけど、この手の
サークルは男も女も年配者が多くて、オレは当時20代
だったんだけど同年代は一人もなし。
だんだん居場所がなくなってきて、もうやめようかなーなんて
思ってた矢先に積極的に話し掛けてきてくれたのが3つ年上の
その人だった。
彼女は結婚して子供もいたんだけどね、
姉御肌でいつもオレに弟の如く接してくれたよ。
オレの方は彼女の明るくクリーンな美しさにいつも
ドキドキしてた。
「私、チャンスがあったらこの子と駆け落ちするんだから!」
なんて、明るくみんなの前で公言してたよ(笑)
オレはどう反応していいか、その都度困ってたんだけどね。。
でも、悪い気はしなかった。
「夫婦仲がしっくりこない。なんであんな人と結婚しちゃった
のかな。。」
なんてね、冗談ぽくいつもそんなこと言ってたな。
ある時、彼女が経済研究会をやめることになった。
理由は、旦那さんの親と同居することになって、その親が
ひどく厳格な人で、外に出ることを許可してくれない
というようなことだった。
「けんじくん、結婚する前に私に彼女を見せに来なさいよ。
その時はちゃんといい子かどうか判断してあげるからね♪」
なんて、別れ際まで姉御肌な物言いだったけど、笑いながら
最後は淋しくて泣いてたよ。
オレはけっこう彼女が好きでね、どうしてもすんなり
別れられなくて。
でも結婚してるし迷惑はかけられない。
思い悩んだ末、彼女に手紙を書いたよ。
ひとしきり感謝の言葉に添えて
「結婚するなら絶対あなたのような人を選びたい」
ってね。
それ以上のことは苦しくて書けなかった。
手紙の返事はなかった。
旦那に開封されて捨てられたのかも知れないな。
それとも、、、今となってはわからない。
それから、連絡取らないまま8年の月日が経ってオレも結婚し
子供も出来た。
彼女のこともほとんど思い出さなくなり、年賀状もやがて
来なくなった。
そんな矢先だった。
知人から彼女の訃報が届いた。
自殺だった。
同居したあと、年々うつ病がひどくなってとうとう自宅で
首を吊ったらしい。
お葬式に出て、8年振りに変わり果てた彼女と再会した。
写真の彼女は相変わらず綺麗だったけど、棺の中の彼女は
悔しそうな顔で目を閉じてた。
美しいままに自らの命を絶ってた。
彼女のために、声は出さなかったけどひどく泣いた。
泣けて泣けて、声も出さないのに涙だけはポロポロと
あとからあとから出た。
なんでかわからないけど、ただ申し訳ない気持ちと感謝の
気持ちが入り混じって本当にやるせなかった。
けっこう尾を引いたな、あの時は。
梅雨が明けたばかりの暑い夏の日、ちょうど今日のような日
だったからね。
この時期はそれ以来、特に夜はね、毎年感傷的になるよ。
ありがとう、って感謝しながら生きなきゃいけないな。。
このウラログへのコメント
素敵な彼女だったと思います。だから、自分自身で彼女を追い込んでしまったのだと思います。
> YUKIさん
だらだらと長く書いたのに最後まで読んでくれてありがとね☆
オレは彼女に何もして上げられなかったからね、それが悔しい。
> つぐみさん
周りに負担かけたくないと思って相談もしなかったんだろうね。。
オレ、彼女の遺族と面識もないからお墓参りにも行けないんだよ。。
せめて心で祈りたい。
> まいさん
訃報を聞いた時、それも自殺だなんてね、本当に信じられなかったね。
来世はまた出会える、か。。
> 小雪さん
哀し過ぎるよね。本当に素敵な人だったんだよ。
ある意味オレにとってのスターのような人だったな。
結末は哀しいけれど…出逢えた奇跡に感謝したいですね。けんじさんの手紙の言葉、きっと届いてると思います
> yuuさん
感謝か。。今はその言葉しか見つからないね。。あの手紙は魂で書いたからよく覚えてるよ。。いい人が幸せになるとは限らないよね。
色々抱えてたんでしょうね><
きっとけんじさんの事を天国から見守ってると思います☆(涙)
> ☆あゅたん☆さん
オレのことなんて、この人の人生の何百分の1くらいだっただろうな。。って思うよ。でもオレは決して忘れないけどね。。
> 雪菜さん
コメありがとう。今、ちょうどお盆だしね。彼女を偲びつついろんな思いにふけっています。何年経っても思い起こせば切ないもんだね。。
> 雪菜さん
ありがとう。雪菜さんはタダモノじゃないね。神秘的な感じ。
あちらへ旅立ったいろんな人を思い出してる。
そうやって、自分のこと思い出してくれる人がいるってこと。
彼女はきっとどこかで喜んでると思います…
> ゆうさん
そうだといいけどね~ しかし年をとるごとに結婚式より葬式の参加も増えるし、大切な人が亡くなっていくし、いやでも自分の人生を振り返る機会になるねぇ、このお盆って期間はさ。。
コメントを書く