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Mの子(3)

2009年05月01日 09:50

Mの子(3)

今まで忙して心に余裕無かったけど、GWになったんで久々に書きます。


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展示会も最終日。
このまま、あの子に声掛けないで終わるのも残念だなあ
と思っいながら、お客の少なくなったブースでまた、彼女
見ていた。と突然、あっちのブースに飾ってあった
丸い装飾品が、こちらに転がってきた。
お客さんが触って落としてしまったらしい。

「すみませーん」とゆいがあわてて、その転がって
来たものを追いかけてきた。
ころころと転がってくるので、私もそれを取ろうとして
しゃがんだところに、彼女はあわてていたらしく、
転びそうになって私にぶつかってきた。

うれしかった。華奢な体が私の腕にあたった。痛いどころか
その感触がいい。
大丈夫ですか?」
「ええ。大丈夫です。」
彼女の大きく胸のあたりまで開いた、コスチュームから
豊かな胸の谷間が見える。
「すみませーん。ほんとにー」
「なんか、あわててましたね。」
「私ってそそっかしくて。」

装飾品を渡すと、その目が何か訴えているようだったが、
彼女はあわてて振り向いて、自分のブースに戻り奥の棚に
装飾品を元に戻す。
ミニスカートから、すらりと伸びた足が背伸びをしている。
下着が見えそうで見えない。すごくセクシーだ。

と見とれていると。彼女がこちらに戻ってきた。
「痛くなかったですか?もう展示会も終わりなんで。これお詫びです。と言っても会社のですが・・・」
と、受付にあったキャンディーを2、3個手に持ってきた。

「ほんと大丈夫ですから。ありがとうございます。」
つい、目は白い胸元に行ってしまう。
彼女もそれを意識しているのか、ちょっと恥ずかしそうに。
「展示会の衣装って派手で恥ずかしいです。」
「いや。そのほうが明るくなって活気が出るし。お客さん
 それを目当てに来ている人もいるくらいですよ。」
「でも、私見られるのいやじゃないです。」
意外な言葉。なんて切り替えそう・・・

「そうですよね。いいボディーしてるもん。」
彼女は、その言葉を無視するかのように、
私のスーツネームプレートを見ながら。
田中さん・・・ですか?私は、佐藤ゆいっていいます。」
「ゆいさん?よろしくお願いします。」
田中さん。この展示会のはじめから、ずっと私のこと見ていませんでした?」
「えー。わかってたの?」
「だってえ。視線感じてました。見られていると、なんとなく
 頭がポーってしてくるんです。」

「見られるの好きなんだ。」
「うん。」
なんか訴えるような、甘えるような視線。色っぽい
この目を見ていると、私の下半身血液が集中してくるようで、
こちらも頭がポーっとしてくる。

「あっ。私のこういう者です。」そんな気分を打ち消すように、
あわてて名刺を渡した。
「ありがとうございますう。私も・・・」
彼女名刺を出して、何か書き込んでいる。
「これアドレスです。」

これが、彼女との出逢い

そのときもらったキャンディーのような甘ずっぱい、とろけるような、彼女との交際が始まった。

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