迷子の羊

ある女性がいます

彼女は幼くして両親の離婚によって養女として預けられました


成長して青春期に自分の戸籍に気が付きました

育ての家族はとても優しくその事は自分の胸に仕舞い込みました


いつしか自分の心に迷いが生まれ家を出たいと衝動が出始めました


そんな時、ある男性が現れ、優しさや温かそうな家族に迎えられ

自分の居場所があるかもしれないと婚姻を決意


子供が産まれ平穏無事なはずの生活

しかし何時しか再び自分の生い立ちに隙間風が噴出した



温かい家族に囲まれているゆえに自分の存在に不安感が現れ

主婦であり母親であるはずの自分を見失ってしまう



時の経つにつれ家に居る事自体が孤独感にさいなまれ

朝から夜遅く間で外出する生活になってしまう



自分って何だろう？誰だろう？

答を見出せないまま、在宅だが心は放浪としてる自分の姿



気が付けば高速道路を高速で突っ走る

ハンドルを少し変えればそれで終わりだ！



ある時はパチンコ屋で無心に


ある時は飲めない酒で


しかしいつも脇には自分の幼少の子供がいた

自分から離れずに寄り添っていた




このままでは二人とも駄目になってしまう

嫁ぎ先の家族も駄目にしてしまう


いっそ自分だけに

一人で居場所を見つけよう・・・




彷徨って歩いているとき


ふと一人の男性が

地位や学歴、財産何もないけど



私には雲の上で住んでいるみたいな人だ


ここなら落ち着いて座っていられるかもしれない




だって彼は見返りを求めてこないし

お腹の空いた私に温かくご飯を作ってくれた

迷子の私を見守ってくれている


いつか私の心を助けてくれるかもしれない


もしかしたら私は一人じゃないかもしれない



そう

その男性は私です

女性は


マイお姫様です


今は自由奔放に生活してます



でもお姫様と主婦は両立しないみたいです


神様は複雑な組み合わせを造ったものです


でも神様だから信じます