産んでみたい

米で10年前に性転換し、今年６月に女の子を出産して話題になった男性(元女性)が、二人目を妊娠している事が分かったそうだ。

生まれながらの男性である俺に、妊娠･出産は決して経験出来ない事だから、正直羨ましい。
父親の悲哀は、明らかにそこに起因する。
どれ程育児に“参加”しようとも、それは“参加”でしかなく、腹を痛める事も｢父乳｣を与える事もないのだから。
もっとも、出産の痛みは男には耐えられないらしいが。

ところで、この性転換後妊娠･出産した男性の心情は俺にも大いに理解出来るのだが、果たして生まれて来た子供自身がそれを理解し、また社会が受け入れる事が出来るのかは別問題で、前途は相当に多難だろう。
遠い海の向こうの事ながら心配してしまう。